お笑いタレントの有吉弘行が5月15日、レギュラーラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN)に出演。同月11日に亡くなったダチョウ倶楽部・上島竜兵さんの葬儀に参列したことなどについて語った。
有吉は番組冒頭から上島さんについての話題へ。上島さんの葬儀は前日の14日に行われたといい、有吉は“竜兵会”のメンバーとともに参列。通夜や葬儀だけでなく火葬場まで“家族扱い”で同席させてもらったという。
有吉は「結構、お通夜の時も葬式の時もなんか、ちょこちょこちょこちょこ、みんな笑っちゃうようなことがあって、なんか上島さんの葬式らしいなとかね」と述懐。その中で上島さんの妻であるものまねタレント・広川ひかるのエピソードを披露した。
有吉によると広川は喪主として最後の挨拶で上島さんが映画「男はつらいよ」の主人公・フーテンの寅こと車寅次郎が好きだったことを紹介。その流れで広川は「寅さん死んじゃって‥‥、間違えた、寅さんじゃなくて竜さんだった」とまさかの言い間違えをしてしまい、最後の最後でみんな爆笑してしまったという。有吉は「ひかるさんも最後まで笑ってて、良い葬式だなとか思ったけど」と言葉を詰まらせていた。
有吉は葬儀の前に上島さんと対面させてもらったことも明かし、「2人きりにさせてもらった時もお礼の言葉しか出なかったね。ちょっとツッコんでやろうかなとか、茶化したりとか、バカだなとか言おうかなと思ったけど、やっぱりお礼しか出なかったね。本当にありがとうございますっていうことしか」と振り返った。
ネットでは有吉の語ったエピソードに対して《本当にいい最後のご挨拶だったんですね》《葬式の場で笑いあえるって素敵なことだと感じる。それも奥さんの素で、ツッコミが出そうな場面。お笑い芸人さんらしい別れの時だったのかなと回想した》《最後は笑ったんだよって知らせることに、有吉さんの配慮が感じられます》など共感の声が続出した。
「上島さんが亡くなった直後に自身の公式サイトで追悼コメントを発表したビートたけしは『上島、大変ショックです。40年近く前から一緒に仕事をしてきたのに、芸人は笑っていくのが理想であって、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに、どんなことがあっても笑って死んで行かなきゃいけないのに、非常に悔しくて悲しい』と“笑いなし”だったことを残念がっていました。今回の葬儀では妻の広川の絶妙なフォローによる“笑いあり”で参列者も上島さんを見送ることができたようです」(芸能記者)
上島さんも、妻に感謝といったところか。
(柏原廉)