元サッカー日本代表でタレントの前園真聖が6月12日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、0-1で敗れた6日開催の同日本代表VSブラジル代表の一戦に物申した。
「この試合の意味はなかった」。それが、1996年のアトランタ五輪にて、日本代表のメンバーとしてブラジル代表に打ち勝った経験を持つ前園の見解だった。
この日、スタジオにはボクシング3団体統一王者となったばかりの井上尚弥がゲスト出演し、世界を驚かせたノニト・ドネアへの圧勝劇を映像で振り返った。
日本が世界に誇る井上のパフォーマンスに対する称賛が鳴り止まない中、前園は、番組MCのお笑いタレント・東野幸治から、サッカーのブラジル戦について振られると、「あぁ、もうどうでもいいです」と一蹴。
どうやら日本代表のプレーに不満があるようで、「日本は0-1で(負けて)、客観的に見ると善戦したと思うんです」としつつ、「(韓国は)入れられても攻めたんですよ。日本は全く攻めなかった」と、同2日にブラジルに1-5と完敗した韓国のほうが積極的にプレイしていたと指摘した。
たとえ失点をしようが、アグレッシブにブラジルを攻め込む勇敢さが欲しかったという前園。「井上選手を見ると、やっぱり打ち続けて攻めることが大事で、3点、4点取られても、その攻めたことでできること、できなかったことがわからないと、この試合の意味がなかった」と、ドネアをダウンまで追い込んだ井上のパフォーマンスと、サッカー日本代表を比較した。
この前園の“熱弁”を受け、東野が「めちゃくちゃ喋るやんか!」とツッコミ。それでも前園のアグレッシブな解説は止まらず、「だって枠内シュートゼロですから! 井上選手は何発当てたんですか」とやはり井上のパンチの数に積極性を垣間見たようだ。
「前園はブラジル戦が行われている最中にも、自身のツイッターにて『点差を気にせず勝ちに行く戦い方をしてほしい!』『ブラジルの攻撃を耐えた前半だったが想定内だろう。ただゴールを奪うような形はセットプレー以外は一度もなかった』『ブラジル相手にもリスクを負ってゴールを奪う姿勢を!』などと綴り、あまり攻撃が噛み合わなかった日本代表のプレーにヤキモキ。これにはフォロワーから『その通りです! 点を取らなければ、勝ちはない』『前園さんがブラジルについて語ると説得力が違いますね』などと賛同する声があったほか、ネットにも『W杯でベスト16、ベスト8を狙ってるなら今のままでは本当にダメだと思う』『たしかに言いたくなる気持ちはわかります』との声がありましたが、やはり、ブラジルとの力の差を考慮するべきという意見もあります。
現状、FIFAランキングでは、全200カ国以上の中でトップを走るブラジルに対し、日本は23位。ピッチ上でその差が出てしまうのは仕方のないことだとし、『個人的に見てて感じたのは、攻めたくても攻められない感じに見受けられた』『日本が積極的じゃなかったように見えたのはブラジルが強すぎるからでは?』などの指摘もありました」(テレビ誌ライター)
本番まで、あと5カ月ほど。日本はグループステージでスペインとドイツという、ブラジルに勝るとも劣らない強豪国と戦わなければならない。そのため、劣勢の中からも反撃に転じられるような策を講じる必要がありそうだ。
(木村慎吾)