韓国発の世界的人気アイドルグループ「BTS」が14日にまさかの活動休止を発表すると世界中で大激震が。「ARMY」(BTSファンの通称)からは「信じたくない」という言葉など、悲鳴にも近いコメントが世界中から発信された。そのショックは経済界にも影響を及ぼし、所属会社の株価は23%もの大幅下落。メンバー全員がソロ活動をすることを泣きながら発表する動画を、号泣しながら見続けるファンが日本でも続出した。ソウルフルな新曲「Yet to Come」と3枚組のアンソロジーアルバムも発売されたばかりで、ファンには青天の霹靂だったようだ。
「コロナも落ち着き、ワールドツアーも期待されていましたし、日本のファンも一刻も早く日本国内で彼らのライブを見たいと切望していましたからね。確かにメンバーの兵役問題もありましたし、今後どういった形でグループを続けていくのか、ところどころでメンバーが抜けた状態で活動するのではないかなど、ファンの間でも議論されており、常に不安がつきまとっていたのは事実です。それでも、今や世界でいちばんCDなどのソフトを売る全盛期にいるグループがまさかの活動休止を選ぶというのは寝耳に水というファンも音楽関係者も多かったようです。
理由はいろいろと考えられますが、兵役問題だけでなく、BTSがあまりに巨大になりすぎて、メンバーのやりたい音楽やパフォーマンスができなくなったという背景も大いにありそうです。実際に活動休止を発表する動画でも、メンバーのリーダーでもあり、最もソングライティング能力が高いと言われるRMが、世界的グループになって以降『自分たちがどんなグループなのかわからなくなっていた』といった趣旨の内容を話したのは偽らざる本音だったと思います」(芸能ライター)
理由はどうあれ、BTSの活動休止に魂を抜かれたようになっているのはARMYたち。そんなARMYの中には、先日発表されたばかりの新曲「Yet to Come」を聞いた瞬間、「嫌な予感が立ち込めた」「1Dと同じパターンでは?」「バンタン(BTS)が解散するかも」など不穏な空気を察していた人もいたのだという。
「BTS以前に世界的人気のアイドルグループといえば、間違いなくワンダイレクション(1D)です。彼らが活動休止直前に発表した曲が『History』でした。ここで歌われたのが、自分たちは順調だった、これからも最高のチームになれるはず、だから終わらせないで永遠に生きる‥‥といった内容でした。しかしその後、すぐに活動休止が発表されました。BTSの新曲『Yet to Come』の内容は、辿ってきた道は最高だった、君と僕と最高の瞬間はこれからだ‥‥といった歌詞で、かつて1Dのファンで現在はARMYの女性ファンたちから『イヤだ! 1Dの時と同じじゃん』という声が上がっていたというんです。そして、その悪い予感が的中したわけですね」(前出・芸能ライター)
所属事務所のHYBEはあまりの反響の大きさに、15日になって「団体活動休止ではない」として事態の鎮静化を図っている。
今回の新曲分析は、ファンがアイドルの活動休止の匂いをかぎつけるヒントになるかも?
塚田ちひろ