「24時間テレビ」でチャリティランナーを務めるお笑いコンビ・EXITの兼近大樹が6月27日、同番組の制作発表に出席。ランナーとしての意気込みを語った。
45回目となる同番組は今年、8月27・28日に放送。コロナ禍以降は無観客開催だったが、今年は3年振りとなる有観客開催になる。さらにチャリティランナーはここ数年、複数人でのリレー方式となっていたが、1人で走る単独走行は18年にお笑いコンビ・ANZEN漫才のみやぞんがトライアスロン方式で161.95kmを走って以来の4年ぶりとなる。
兼近はランナーを務めることについて、「こんなまともじゃない人間が走るんだと自分でもびっくりした」とオファーに驚いたことを明かしつつ、「こういう見た目のやつが一生懸命走っている姿を見て、ふさぎ込みがちだった世の中を少しでも明るくしたい」と意気込みを語った。さらに兼近は真剣に走ることを前提としつつも、「きついなと思ったら序盤であきらめるかもしれない。あきらめる勇気も与えられたら」とコメントし、会場を笑わせていた。
ところがネット上では、《投げ出す形でなければ、無理する前にあきらめる、という選択肢はありと考える》《フラフラになってゴールすることで感動するっていう考え方が古いしおかしい。兼近さんは努力するだろうし結果も残しそうだけど、いざとなったらそのキャラで「やっぱ無理でーす」とリタイアするのもありだと思うから人選ピッタリだと思う》《あきらめる勇気を兼近さんが本当に番組で示してくれたら、これはこれで画期的だと思います。もちろん、ゴールを目指すだろうとは思いますが》など兼近の「あきらめる勇気」に対して支持する声が続出。
「『24時間テレビ』のチャリティマラソンはこれまで、チャリティとしての意義だけでなく、真夏に走らせる意味も含めて何度も批判にさらされてきました。もちろん暑さ対策は行われていたでしょうが、ここ数年は複数人によるリレー方式が定着しつつありました。今回は4年ぶりの単独走行となり、加えて過去最短の梅雨明けとなり猛暑も心配されていることから批判が再燃しています。
過去のチャリティマラソンでは放送時間内にゴールに間に合わなかったランナーは何人もいますが、体調不良やドクターストップで中止・棄権になったランナーはいません。しかし唯一、棄権になった例があり、それは1992年の第15回放送時に走ったお笑い芸人の間寛平です。この時は新潟県の苗場から東京の日本武道館を目指して走ったのですが、当時は事前に走る経路を公開していたため沿道に観客が殺到。交通の妨げと安全の確保のためにやむなく途中棄権となりました。翌年から経路が非公開となると、寛平は再び挑戦。200kmを完走しています」(芸能記者)
平年よりも厳しい暑さが予想されているこの夏。兼近も体調異常を感じた時は、ぜひとも無理せず「あきらめる勇気」を発揮してほしいものだ。
(柏原廉)