日本テレビの水曜夜10時枠のドラマは、ワケあり不思議ちゃんキャラのヒロインでなければいけない決まりでもあるのだろうか。
7月20日にスタートしたドラマ「家庭教師のトラコ」(日本テレビ系)で橋本愛が演じるヒロインの根津寅子は、志望校への合格率100%の実績を持つ“謎の家庭教師”という設定。第1話では、寅子が高卒であること、コス好きであること、週1で福田福多(中村蒼)の住むマンションに溜まった洗濯物を持ち込み、食事を作らせて泊まっていくことがわかった。
さらに寅子は1.教育方針には口を出さない、2.授業中は部屋の中の様子を見ない、3.授業の日は教え子の家に泊まらせてもらうことを条件に、雇い主が決めた授業料で家庭教師を引き受けるという。しかも教え子の親の職業によって家庭教師を引き受けるかどうかを決めているらしく、それが寅子の過去と何か関係が深そうなのだ。
「脚本の遊川和彦氏は“ワケあり不思議キャラヒロイン”がお好きなようです。過去には同局同枠で2011年10月期放送の松嶋菜々子主演『家政婦のミタ』、2015年1月期放送の柴咲コウ主演『○○妻』、2017年7月期放送の高畑充希主演『過保護のカホコ』、2019年10月期放送の高畑充希主演『同期のサクラ』、2020年10月期放送の柴咲コウ主演『35歳の少女』でも、ワケありのちょっとおかしなヒロインを描いています。そのためネット上にはデジャヴ感を指摘する声が少なくありません。一方では、寅子の教え子家庭の1つであるおもちゃメーカーに勤める中村朔太郎を演じる細田善彦と、教え子の1人であるエリート銀行員の義父を持ち東京大学合格を目指す上原守を演じる細田佳央太の“W細田”の活躍に期待する声があがっているようです」(女性誌記者)
W細田はジャンプアップできるだろうか。