TBSの安住紳一郎アナとフリーアナウンサー・小川彩佳の激務ぶりを9月6日、ニュースサイト「NEWSポストセブン」が報じた。
同記事によると安住アナは俳優・香川照之が性加害疑惑を報じられたことにより、そのあおりを食らっているという。香川が毎週金曜日にレギュラーを務めていた「THE TIME,」(TBS系)を降板したことによって、安住アナは9月2日の金曜日も総合司会としてピンチヒッターを任されることになり、週で唯一の休みを返上。同月8日までは13連勤となるという。
また、小川アナは19年から「news23」(TBS系)でキャスターを務めているが、20年に第一子を出産するもわずか3カ月で復帰。21年には離婚し、現在は生放送から帰宅後、深夜3時に就寝。朝6時に起床して育児、家事、仕事をこなす生活を送っているという。
キー局関係者の証言として、テレビ業界全体で報道番組の司会が出来る人材が不足しており、民放各局もなかなか自前でキャスターを育てることができない現状。そのため有能な人材は引っ張りだこで報道番組の顔は他局からフリーになったアナウンサーを引っ張ってくるのが当たり前になっているという。
とりわけTBSは状況が深刻だといい、報道番組のキャスターはホラン千秋、小川、膳場貴子とフリーアナだらけで、局内に報道番組経験者が見当たらずフリーアナ頼み。安住アナのようにごく一部の人間に仕事が集中する悪循環に陥っているという。
ネット上でも同記事に対して、《TBSはブラックなイメージだわ》《みんな無理しないでほしい》《こういう生活していると、急にガタッとくるよね》《アナウンサーたくさんいるのにいつも同じ人ばかり起用されてるね》などと心配の声が上がっているが、テレビ誌記者もこう同調する。
「テレビ局の激務ぶりはひと昔前ならネタにもなりましたが、いまや働き方の見直しやコンプライアンス重視の時代。最近でも19年に亡くなったNHKの40代男性管理職が今年8月に労災認定されたばかり。NHKは13年にも記者が過労死しており、公共放送でも現場での激務ぶりがうかがえます。今回報じられた安住アナや小川の件も笑い事ではないと言えるでしょう。民放各局はもっとアナウンサーの人材育成に力を入れないと、いつか同様の事例を起こしかねないと言えるのでは」
人気アナたちに休息の日は訪れるのだろうか。
(柏原廉)