突然の“不正疑惑”浮上に、ほかでもなく本人が最も驚いたという。
ユーチューバー・HIKAKIN(ヒカキン)が10月2日、自身の名を冠した大型企画「ヒカキンおにごっこ」の動画を非公開とした理由を「端的に申し上げますと、ゲームとして成立していなかったんではないか、と判断したから」だと語った。説明した。
およそ2カ月前にアップされた「ヒカキンおにごっこ」は、テーマパーク「富士急ハイランド」を舞台にした大規模な鬼ごっこで、チャレンジャーが複数の鬼から60分間逃げ切ることができれば、ヒカキンから賞金100万円がプレゼントされるというもの。
今回の動画内で、ヒカキンはこれを「僕のYouTube人生でいちばん大きい企画」と表現。撮影に関わった人数は約180人で、「たくさんの人の思いが乗った動画」だったものの、一部から不正疑惑を指摘され、事実確認を進めた結果、「不正と思われても仕方のない」状況が発覚したという。
「ヒカキンによると、ゲームの途中、カメラマンが転倒するトラブルや、参加者の中に体調不良を訴える人がおり、制作サイドがケアに奔走したことで、ゲームが成立していない時間帯が10分ほどあったとのこと。その間は“鬼”としての機能が正常に果たされていなかったため、ロスタイムとしてゲームを10分間延長したところ、チャレンジャーに延長の経緯や事情が上手く伝わっておらず、“逃げ切った人の数を少なくするための不正行為”だという誤解を生んでしまったといいます」(YouTubeライター)
当日は鬼役に徹したヒカキン。スタッフによる情報伝達が十分ではなかったことを知らされたのは2カ月が経過した現在になってからで、「このミスを聞いた時は正直、言葉を失いました」「もし自分がチャレンジャー側だったら、いきなり10分延びたとなるので、不審に思ったと思う」と猛省した。
一連の経緯を詳しく話したことへの感謝や、真摯に“僕の甘さ”と認め、誠実に謝罪したことを評価する人が多く、視聴者からは「人間失敗はあるけど、その後の行動や言葉に誠意があるかって本当大切だ」「ヒカキンが自腹で企画したものだから周囲があれこれと言う資格はないよね」「自分は非公開にすることもないと思うし、謝罪も必要なかったと思います」「その姿勢で今の地位を築き上げたのでしょう」といった擁護の声が多く聞かれた。
なお、同企画には累計で1億3000万円もの予算が準備され、動画はわずか数日で700万回もの再生数を記録。話題性も含めて、“大成功”に終わるはずだったが、制作側の連携ミスにより、やや後味の悪い結末となってしまった。
それでもすかさず火消ししたヒカキン。大人気YouTuberの座に君臨し続けているのは伊達じゃなかった。
(木村慎吾)