10月16日にスタートした連続ドラマ「アトムの童(こ)」(TBS系)で悪役を演じている俳優のオダギリジョーに絶賛の声が集まっていることを10月17日、ニュースサイト「スポニチアネックス」が報じた。
同作は山崎賢人演じる天才ゲーム開発者が老舗のおもちゃメーカーとタッグを組んで、大資本の企業に立ち向かうストーリー。オダギリは主人公の敵役となるIT企業の社長役で出演している。
記事によると、当初は香川照之が同役を演じる予定だったが週刊誌に東京・銀座の高級クラブホステスへの性加害疑惑が報じられたことを受けて、局側の出演発表前に“降板”。すでに収録したシーンもあったがオダギリを代役に立てて撮影し直したという。
オダギリはドラマ初回から登場したが、その演技と存在感に絶賛の声が続出。今後の展開が楽しみになるスタート、としている。
ネット上でも、《悪役によかったというのも変ですが、こういうのもアリと思いました》《香川さんはどちらかといえば昭和臭い古い体制の悪役イメージ。一方オダギリさんは平成令和の合理主義な悪役イメージ。どちらが向いてるとかはシナリオによるので一概に判断は難しいが、“しょせんは代役”などと言われないレベル》《オダギリジョーの抜け感のある演技、スタイリッシュさが現代の社長像にマッチして凄くいい。香川さんの演技とかシルエットでは、どうしても老舗大企業の偉いさんに見えてしまったと思う》など、香川とオダギリの違いを指摘する声も多かった。
「10月11日発売の『週刊女性』で発表された『ラスボス俳優ランキングベスト10』によると、1位の竹中直人を筆頭に吉田鋼太郎、市川猿之助、遠藤憲一、古田新太とアクの強い俳優がズラリ。香川照之もそうですが、共通するのは顔面の強さです。その点、オダギリといえば、隙が多そうなユルくてつかみ所のない役柄を演じることが多く、それが持ち味でもあります。完全な悪役は14年放送の同じ“日曜劇場”枠のドラマ『S‐最後の警官‐』(TBS系)で、謎の国際テロリストを演じたくらい。今回の役柄はオダギリにしては珍しいことと、顔面の強さ以外でどう悪役を演じるのかという意味で新鮮味があり、期待が高まっているようです」(芸能記者)
顔面に頼らない新しい悪役像を確立できるか。
(柏原廉)