山崎製パン、人気商品の「価格据え置き内容量減」に不満広がる「消費者心理」とは?

 12月5日、山崎製パンは人気商品「薄皮シリーズ」全7商品を2023年1月1日出荷分から価格は据え置きで内容量を5個から4個に変更する、「実質値上げ」を行うと発表した。主要原料である小麦粉を中心とする原材料価格の高騰に対処するためというが、ネット上では「純粋な値上げのほうがまだいい」といった声も少なくない。

「和菓子の薄皮まんじゅうをイメージした薄皮シリーズは、2001年9月に販売を開始。『薄皮つぶあんぱん』『薄皮クリームパン』など中身がたっぷり詰まっていることから20年以上愛され続け、毎月新しい味が発売されるほどの人気商品となっています。そのため、発売開始から初となる個数減にショックの声が相次いでいます」(フードライター)

 同社によれば、今後はパン生地の変更や中身の増量などをして満足度を高めていくというが、内容量が5個から4個に減るということは実質20%の値上げになるだけに衝撃も大きい。値上げラッシュの中、告知なく商品の内容量を減らす「ステルス値上げ」が大きな問題となっているが、今回の薄皮シリーズは告知こそされたものの、失望感を抱く人も少なくないようなのだ。

「今年8月にMS&コンサルティングが発表した消費者意識調査によると、『価格はそのまま商品の内容量を減らすに対する印象は?』との質問に『内容量そのままで分かりやすく値上げをしてほしい派』が48.4%となり、『価格そのままで内容量が減ったほうが嬉しい派』の25.2%を大きく上回っています。内容量を減らされた場合、同じ個数を得るには支出がさらに増えるというデメリットもあり、2袋買うことでより多くのゴミが出るというSDGsの観点からも疑問の声もあがっています」(経済ジャーナリスト)

 すでに値上げした商品を再値上げする際も、内容量を減らして対応する企業も少なくないが、消費者からのイメージはあまりよろしくないようだ。

(小林洋三)

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