12月11日に最終回を迎えたドラマ「アトムの童」(TBS系)。10分拡大版でありながら、無意味に長い回想シーンがあったことから「10分拡大した意味がない」と批判する声があがっているが、それと反比例して称賛の声が相次いでいるのが山崎努だ。
山崎が演じたのは興津(オダギリジョー)が経営する「SAGASU」の大株主で「つむぎ生命」元会長の伊原総一郎。俗にいう「フィクサー」的なポジションの人物だ。車いすに乗り、すぐに背中がかゆくなるという特性がある。最終回ではほとんど目が見えないことを明かし、那由他(山崎賢人)たちが作った新しいゲームで遊びたかったと漏らすシーンは、「日曜劇場」らしい重厚感を感じさせる名演技で、視聴者から称賛が起きた。
「ネット上には、山崎が演じた伊原役と山崎自身を混同する人が続出したようで、『山崎努さんが元気なうちに早く正直不動産の続編の撮影に入って下さい!』と、懇願するような声があがっています。山崎は86歳と確かに高齢ですが、現在もツイッターでコンスタントに素敵な投稿を続けています。先月リリースされた著書『「俳優」の肩ごしに』は、今年8月から日経新聞朝刊の看板連載『私の履歴書』に掲載されていた文章を書籍化したもの。役者が本業である山崎の文章は端的で読みやすく、とにかくおもしろい。幼い頃の写真も掲載されていて、見応えも十分な1冊になっています。『アトムの童』では車いすに乗って登場しましたが、普段は腰を伸ばしてピンシャキ状態で歩いているそうです」(女性誌記者)
今年6月14日放送の「正直不動産 感謝祭」(NHK)では、山下智久宛てに《「また一緒にやろう」。もう十年は待てないが。なんだか、ラブレターみたいになっちゃったな。努》と手紙を送っていた山崎。「正直不動産」チームには、さっそく続編の撮影に入ってもらいたいものだ。