風邪の予防や美肌づくりに欠かせない栄養素として広く知られる「ビタミンC」。美容や健康のために積極的に摂りたいとは分かっていても、普段からどのくらい摂れているか「把握していない」という人も多いのではないでしょうか。実のところ、ビタミンCは“たまに気にして食べる程度”では不足しやすい栄養素。いったいどのようにして摂取すればよいのでしょうか。
■ビタミンCは日々の食事で摂取すべき栄養素
レモンや柑橘類などの“スッパイ”ものに豊富に含まれていることで有名なビタミンCは、皮膚の若々しさに欠かせないコラーゲンのもとになる成分であり、鉄の吸収や免疫力の向上、老化を防ぐ抗酸化作用の活性化に欠かせない栄養素でもあります。このように、美と健康に欠かせない栄養素でありながら、人はビタミンCを体内で生成することができません。
また、ビタミンCは水溶性なので体内に蓄積することが難しく、たくさん摂取しても尿として排出されてしまいます。サプリメントなどで過剰に摂取することは避けるべきですが、食品から取り入れている分には、毎日たっぷり摂取しても安全な栄養素です。
■ビタミンCの摂り方と豊富に含まれる食材
ビタミンCは水で洗ったり茹でたりしているうちに流れ出しやすく、かつ熱に弱いので調理過程で少なくなってしまうことがあります。そのため、ビタミンCを効率よく摂取するには、含有量の多い食材を生で食べるのがオススメです。
ビタミンCが含まれる食材の代表例は野菜や果物。赤ピーマンや黄ピーマン、ブロッコリー、菜の花、じゃがいも、さつまいも、キウイフルーツ、いちご、レモン、グレープフルーツ、みかんなどに豊富です。生野菜サラダや生のフルーツとして、積極的に摂取しましょう。
「体や肌の調子が思わしくないな」と感じたら、食事の栄養バランスを見直すチャンスです。ビタミンCはストレスによっても消費されやすいですから、日々の補給を欠かさないように調整してくださいね。
(Nao Kiyota)