お笑い芸人の有吉弘行が2月26日放送のJFNラジオ「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」に出演し、「好きなYouTuberランキング」の面々にツッコミを入れた。
番組では、オリコン・モニターリサーチが調査した最新の「好きなYouTubeランキング」について取り上げ、ベスト10を発表。1位は、嵐・二宮和也やKAT-TUN・中丸雄一らが登場する「ジャにのちゃんねる」で、2位に「江頭2:50」、3位以下は、HIKAKIN(ヒカキン)、女優・川口春奈、白石麻衣、芸人・ヒロシ、かまいたち、女優・仲里依紗、なかやまきんに君、東海オンエアと続いた。
ヒカキンと東海オンエア以外は全てタレントが運営するYouTubeチャンネルとあって、有吉は「どこがYouTuberなんだよ。もっと渋谷でスクランブル交差点で問題起こした奴とか、迷惑行為するヤツも入れてやれよ。タレントばっかりじゃねぇかよ。どうなってんだよ」と指摘している。
最近では、過去に人気を博していたYouTuberらの再生回数が激減する傾向にあり、登録者約179万人を誇るラファエルは「広告収入が10分の1に落ちた」と嘆くと、約209万人のぷろたんも収益が5分の1に激減。そのほか、様々な著名YouTuberが全盛期からの収益ダウンを打ち明ける中、今回の“タレントだらけ”なランキング結果は、その厳しい現状を如実に示すものとなったとも言えそうだ。
「結局のところ、テレビとは違う企画力が重要なYouTubeチャンネルとはいえ、一通り企画のパターンが出そろってしまえば、最終的には知名度で勝るタレント勢に追い抜かれてしまうのは時間の問題だったということでしょう。今や芸能人がツイッターやインスタグラム、TikTokなどのSNSを活用するのが当たり前の時代となり、YouTubeもそれらの一つとして重要な発信の場になっています。中には、独自の世界観や個性を前面に出し、タレントチャンネルに干渉されずに生き残るものもありますが、そうしたケースが年々減少しているのが実状です。登録者が約1110万人を誇るヒカキンや、680万人超えで、6人組グループとしての強みもある東海オンエアなどの事例は、例外中の例外なのかもしれません」(テレビ誌ライター)
人気YouTuberと言えども、「長期的な視野でのビジネスの成功」が今、非常に差し迫った課題となっているのかもしれない。
(木村慎吾)