コロナ禍になってから、やたら頭痛や肩凝り、疲れやすさなどを感じるようになってはいませんか。実はそれ、あなただけではないんです。
ツムラが実施した『第3回なんとなく不調に関する実態調査』によると、全国の20~40代の男女1,800人のうち、なんとなく不調を感じる人は75.6%で、第1回目の調査から3年間、そのように感じる人の割合は高いままだったそうです。
症状としては、「頭痛」が55.1%、「疲れ・だるさ」が51.5%、「目の疲れ」が50.0%、「肩凝り」が49.7%、「イライラ感」が38.2%の順で多い結果に。多くの人がこの3年間、頭痛や疲れ、肩凝りなどの“ちょっとした不調”を感じているようですね。
また、20~60代の3,000人に実施した調査によると、コミュニケーション頻度が増加した人は7%と少ない一方で、このような人は39.2%が「心身の調子が上がった」と回答していたそうです。これは、コミュニケーション頻度が変わらない、もしくは減少した人より、増加した人のほうが調子は上がったという結果です。つまり、コミュニケーションと心身の調子には相関があることが分かったのです。
そして、コロナ禍以降に感じる身体的な変化について聞いたところ、コロナ禍後にコミュニケーション頻度が増えた人は、「健康管理への意識」(75.7%)も「自身の体形への意識」(61.3%)も高まったと答えた人が多いことも分かりました。
この結果に、芝大門いまづクリニック院長で外科医と漢方医である今津嘉宏さんは、次のようにコメントを寄せています。
「今回の調査で面白いなと思ったのは、コミュニケーション頻度が増えた人は心身の調子が上がり、減った人は調子が下がったという傾向です。コロナ禍以前は、ちょっとした体調の変化は友人に相談したり、職場で話したりすることで解決されていました。しかし、ウィズコロナとなり、フェイクニュースに振り回されたり、コロナに関するニュースやカラダの不調に関する情報が毎日飛び交ったりするようになると、不安が募って心身の不調もどんどんと膨れ上がっています。そんな中、コミュニケーション頻度が減った人は、自分では解決できない問題が連鎖反応的に山積みになり、調子が下がったと感じているのではと考えられます」
コミュニケーション頻度が心身の体調に関係しているのであれば、積極的にコミュニケーションの機会を増やしてみることも解決の糸口となるかもしれませんね。