「時間をかけても身につかない」「何度繰り返しても忘れてしまう」「そもそも演習に必要な時間を確保できない」「どうしてこんなに勉強ができないんだろう……」と悩んでいませんか? 効率よく学べる人とそうでない人とでは、どんな違いがあるのでしょうか。それは、次のようなちょっとした意識の違いなのかもしれません。
■目的意識を持つ
何のために学ぶのか、それを生かしてどんなことをしたいのかが明確になっている人は、学びに対して前向きにストイックに進めやすくなります。「やらないよりもやったほうがいい」というくらいの意識では、すぐにサボってしまいがちになってしまいます。まずは、目的意識を明確にすることを最優先させましょう。
■学習時間を限定しない
「平日の朝の1時間は朝活として勉強する」と決めたとします。このとき、その1時間は学習する内容について集中して考えますが、その他の時間はまったく考えない人とその日に学んだことをお昼や夜のタイミングでも考えたり思い出したりする人とでは、定着度に大きな差が出ます。学びを時間で管理するのではなく、必要なことは必要なタイミングでいつでも取り組もうと意識できるかどうかは、理解を深めるための大きな分かれ目となります。
■ゴールは「分かった」ではなく「いつでもできる」状態に設定する
学習って、参考書を読んだり誰かに教えてもらったりすれば一度は理解できますから、なんだか身についたように感じてしまいやすいもの。でも、「聞いたことがある、一度は理解した状態であるということは、自分の知識として自在に活用できるものではない」のです。これを知っておくことが、学びの幅を深めるのに重要な視点のひとつ。テストや解き直しなどで覚えているか、使えるかをチェックする習慣を意識的に作ることが大切です。
意識を変えれば、おのずと行動も変わります。行動したいのになかなか変われない場合は、意識を変えてみる必要があるかもしれません。前向きに学習に取り組み、没頭できるよう心構えから整えてみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)