お笑い芸人の千原ジュニアが、「千原ジュニアのヘベレケ」(東海テレビ系)で、自身のコンプレックスを明かしている。
出演者がそれぞれのコンプレックスを告白。ジュニアが「“お前、そんなんちゃうやろ”って言われるかもわからんけど、オレはホンマにコンプレックスは学歴。オレ、(実質)小卒やから」と自虐したのは、2月28日放送回でのことである。実際は“高校中退”で、2019年に放送された「アメトーーク」(テレビ朝日)の「高校中退芸人」の回にも出演している。
「ジュニアは私立京都共栄学園高校中退。その後、大阪NSC(吉本総合芸能学院)に入学していますが、実はそちらも卒業には至っていないとされています。『アメトーーク!』では『高校中退で吉本入って、中卒やからこの世界しかない。何とかせなあかんと思って、先輩の舞台観て(努力した)。高校とか大学出てたら、そこまでできんかったと思う』と語っています」(女性誌記者)
この経験について、2019年に配信された生活情報誌「サンキュ!」公式サイトのインタビューで、千原ジュニアは不登校になったきっかけについてこう語っている。
「時々学校に行く。そうすると強烈な違和感があるから、行くのをやめて家にいる。(中略)少しでも違和感の少ないほうに移動するうちに、自分の部屋でずっとテレビを見て、用事があれば外出する、みたいな生活になりました」
記事では高校に入学したものの1日も通わないうちに中退したことも明かしており、そんな彼をお笑いの道へ誘ったのが、兄・千原せいじだった。
「ジュニアは切羽詰まって『高校を“クビ”になった自分には、家にいる資格だって、ないんじゃないか』と不安になった時に兄・せいじから電話があり、『俺が今いる世界で一緒に戦おう。あさって、その世界を見に来いや』と用件だけ言ったそうです。さらに『大阪では夏に漫才コンテストがあって、それに出場するためには相方が必要だってことだったんです』とも記事では振り返っていましたね。こうして現在、お笑い界の第一線で活躍する千原ジュニアが誕生したのです。ジュニアは『あのタイミングで、あの電話をくれたこと、結果としてこの世界に連れてきてくれたことには感謝しかないです』とも話していました」(芸能ライター)
ジュニアにとって兄・せいじは、不登校の引きこもりから救い出してくれたまさに“人生を反転させた恩人”でもあるのだ。
(窪田史朗)