3月14日に最終回を迎えた、吉高由里子の主演ドラマ「星降る夜に」(テレビ朝日系)。脚本家・大石静氏が描くオリジナル作品で、物語は、心をすり減らした35歳の産婦人科医・雪宮鈴(吉高)と25歳の遺品整理士で生まれつき耳が聞こえない柊一星(北村匠海)が出会い、ひたむきな10歳差の恋愛を育んでいくピュア・ラブストーリーだった。
「最終回では感涙した視聴者が続出しましたが、3月7日放送の第8話で北村匠海演じる一星が伴(ムロツヨシ)を抱きしめる場面もそれに劣らず涙腺崩壊の反響がありましたね。伴が海に身投げをしようとするのを必死に引き留めようとする一星に伴は『あなたがいい人で困るんです。悪い人でいてください。じゃないとゴールがない』と言って振り払うんですが、その伴を一星が抱きしめる。すると張り詰めていた気持ちが崩れ、伴は堰を切ったように号泣。この場面にネット上には『切ないけど優しさもあるハグ』『泣き叫ぶ姿でこっちも泣いた』といった感動のコメントが寄せられています」(芸能ライター)
今作を手掛けた貴島彩理プロデューサーは、テレ朝で「おっさんずラブ」を始め「オトナ高校」「私のおじさん」「女子高生の無駄づかい」など、話題のドラマを世に送り出してきた若手の売れっ子だ。
「貴島氏の父親は、TBSで数々のヒットドラマを作ってきた人気プロデューサーの貴島誠一郎氏。1995年に放送された『愛していると言ってくれ』では、豊川悦司が聴覚障害を持つ画家の役を演じ、感動のラブストーリーは社会現象となりました。娘の彩理氏は、今作で父が先鞭をつけたテーマに果敢に挑戦したというわけです。実は『星降る夜に』の脚本家・大石静氏も、『長男の嫁』『私の運命』などで誠一郎氏とタッグを組んできました」(女性誌記者)
父とヒット作を作ってきた脚本家とタッグを組むことで、虎視眈々と“父親超え”を狙っているのかも。
(窪田史朗)