3月24日に放送された原田泰造主演の単発ドラマ「生理のおじさんとその娘」(NHK)対し、ネット上で活発な意見が交わされているようだ。
原田主演の「生理」にまつわるドラマであるという時点で嫌悪感を抱いた人も少なくなかったようだが、その内容にはさらに賛否の声があがっている。
生理用品メーカーの広報を担当する幸男(原田)は「生理のおじさん」としてテレビ番組のコメンテーターを務めるなど、世間では有名人に。婦人科系疾患が原因で早逝した妻・楓(麻生久美子)に代わり、仕事はもとより高校生の娘・花(上坂樹里)、中学生の息子・嵐(齋藤潤)の毎日の弁当作りから花の生理周期も把握。外出用の生理用品をセレクトし、ポーチに詰めることまでこなしていた。
しかしそのことを自身が出演するワイドショーで明かしたことから「キモい」と批判の的に。それが親子ゲンカの発端にもなるが、何とか仲直りするまでが描かれた。
「ネット上の視聴者から『何で生理をオープンに語る風潮ができちゃったのかな。昭和の頃のように“触れるなキケン”のままでいい。生理を題材にしたドラマや映画には抵抗がある』といった意見と、『生理がつらくて日常生活が困難になる人もいれば、何事もなく過ごせる人までいるのだから、男女間だけでなく女性同士もそこに理解を示そうよと言われた気がする。いろんな意見が紹介されていた攻めた内容のドラマでよかったと思う』といった意見が、まさに拮抗しているようです。2019年公開の二階堂ふみ主演映画『生理ちゃん』にも賛否があがっていましたが、こうして意見を交わし、コミュニケーションをとることこそが“はじめの一歩”として、大事なのではないでしょうか」(女性誌記者)
まだまだテレビドラマではタブー視されている生理。NHKだけでなく民放でも取り扱ってみるべきテーマの1つではないだろうか。