女優・福原遥が主演を務めたNHK朝ドラ「舞いあがれ!」が3月31日に迎えた最終回に「言われてみれば…」とうなずいてしまうツッコミが入ってしまっている。
「最終回で描かれたのは未来。2027年の1月、長崎・五島列島で『かささぎ』と名付けられた空飛ぶクルマが就航する日で、初便のパイロットに舞(福原遥)が指名され、これまで登場した舞の家族や仲間、関係者たちがその様子を見守るという内容でした」(テレビ誌ライター)
視聴者からはおおむね好評で「半年間とても楽しませていただき、最終回は涙を滲ませながら拝見しました」といった感動の声が相次いだ。
ところが、舞が操縦した空飛ぶクルマについて「ただの大きいドローン?」「ヘリと何が違うの?」といった声も少なくなかったのだ。
「実は空飛ぶクルマとヘリコプターの違いというのは厳密には定義されていないようなんです。現状では国交省が空飛ぶクルマについて『電動』『自動(操縦)』『垂直離着陸』でひとつのカテゴリーとしてイメージしているだけ。機体の形態としては『翼が回転機(マルチコプター)のタイプ』と『固定翼タイプ』に大きく分かれます。ドラマでは固定翼が付いていました。ヘリとの大きな違いは、離着陸に必要なヘリポートや滑走路など大型の施設が必要ないこと。それで五島列島のような離島や山間部での移動手段での活躍が期待されているんです。ほかにも挙げられるメリットはヘリより部品点数が少ないため、整備費用が安価で電動なので騒音が小さいなどがあります。現実ではまだ実用化されていませんが、25年の大阪・関西万博で定期運行が発表されています」(週刊誌記者)
今はまだイメージできなくとも、2年後の万博で、ヘリとの確かな違いも明らかになりそうだ。
(柏原廉)