噂は噂のままで終わるのだろうか。
4月14日深夜にスタートした「オールナイトフジコ」（フジテレビ系）が、賛否ともどもながら話題になっている。
同番組は1983年～1991年に放送されていた伝説的な深夜番組「オールナイトフジ」が、令和の現在に復活したもの。同番組でディレクターを務めていた港浩一氏がフジテレビの社長に就任し、盟友の秋元康氏とタッグを組んで、深夜のバカ騒ぎを再現しようという試みだ。
初回放送ではさっそく、MC陣の一人「さらば青春の光」森田が女子大生と一緒にサウナに入り、あまりの暑さに女子大生が上着を脱いでインナー姿になるという艶っぽいシーンを展開。想定外の動きに番組スタッフが大騒ぎになるなど、いかにも「オールナイトフジ」の再現と言える内容に、かつての番組ファンは大喜びだ。
「あまりのバカバカしさに呆れるとの声もあるものの、フジテレビにはお下劣バラエティ番組の『A女E女』（1997年～1998年）や、女子大生をメインに起用した『キャンパスナイトフジ』（2009年～2010年）を放送してきた歴史があり、視聴者からは《昔のフジテレビが戻ってきた！》と歓迎する声もあがっています。あとは“フジコーズ”ことレギュラー出演の女子大生15人をどう使いこなすのかが人気の鍵となりそうです」（テレビ誌ライター）
放送時間中には「オールナイトフジコ」を検索する人が激増。関連キーワードには「サウナ」があがったほか、レギュラー出演者の村重杏奈や指原莉乃の名前もあがっていた。
ほかにはフジコーズメンバーの名前で検索する人も多かったが、なぜか「ジャニーズ」というキーワードを組み合わせて検索する人も少なからずいたというのだ。しかし同番組にジャニーズのメンバーは誰一人として出演しておらず、いったいどういうことなのか？
「その理由はフジコーズの松尾実李果が口にした『J』という単語にありました。松尾は自身が6人兄弟で、芸能一家だと明かしたうえで、『えっと「J」がいますね』と口走ったのです。これにより松尾の兄弟がジャニーズメンバーではないかと、ジャニーズ好きを騒がせることになりました」（前出・テレビ誌ライター）
ジャニーズには一人だけ松尾姓のメンバーがいる。ジャニーズJr.のユニット「SpeciaL」に所属する松尾龍だ。彼は自分が6人兄弟であることを公表しており、1歳下の妹がいることも分かっている。大学4年の松尾実李果はその条件にピッタリだ。
ただ松尾実李果が実際に松尾龍の妹だとしても、それを公表することは決してないという。
「同じフジテレビのアイドル番組『おニャン子クラブ』には、シブがき隊・布川敏和の実妹である布川智子が在籍。彼女は1986年1月に出席番号33番として途中加入し、当初から布川の妹であることは明らかとなっていました。またNMB48の山田菜々は1期生としてお披露目された時点で、中山優馬の姉であることを自ら公表しています。このようにジャニーズメンバーの兄弟姉妹は本来、最初からその事実を明らかにするもの。見方を変えれば最初の時点でその事実を隠しているということは、今後も公表することはあり得ないはずです」（前出・テレビ誌ライター）
布川智子の場合はオーディション時から布川敏和の妹であることは明らかで、とんねるず石橋貴明から「ふっくん」と呼ばれていたもの。山田は運営側がジャニーズサイドに気を遣い、本来は本名での活動が義務付けられているにも関わらず、彼女だけは例外的に母親の旧姓を名乗っていた。
それらの前例に照らし合わせると、初出演の時点で松尾姓を名乗っている松尾実李果は、布川の例にも山田の例にも該当しないことになる。彼女が本当に松尾龍の妹なのであれば、その関係を公にすることはないという結論になりそうだ。
「正直なところ、兄弟姉妹が芸能人というケースは何ら珍しくありません。松尾実李果にしても初回放送にてサウナで上着を脱いだ場面が話題になり、自分自身の行動で名前を売ることに成功。今や誰かの知名度を借りる必要はないでしょう」（前出・テレビ誌ライター）
フジコーズにはほかにも、身内に芸能人がいるというメンバーがいても不思議はない。だが視聴者が求めているのはそんな血縁関係ではなく、本人が面白いかどうかにあるのではないだろうか。
