5月9日に放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」第27回にて、成海璃子が朝ドラ初登場を果たした。その登場シーンに疑問の声があがっているという。
成海が演じるのは貧乏長屋に暮らす倉木(大東駿介)の妻・えい。初登場シーンは夫の倉木が主人公の万太郎(神木隆之介)から盗んだトランクを、質屋で売ろうとする場面だった。
「トランクが盗まれたと慌てる万太郎が近くの質屋を訪ねると、えいがトランクを持ち込んできました。あまりに予定調和的な展開はいかにも朝ドラという感じですが、ここでトランクを持ち込むような人物は1回限りのチョイ役に過ぎないこともしばしば。ところがその女性は妙に美人で、『誰だろう?』と思っていたら成海だったので驚きましたね」(テレビ誌ライター)
2005年に「瑠璃の島」(日本テレビ系)でドラマ初主演を果たした当時の成海は、とても中1とは思えない完成されたルックスが印象的だったもの。それもあって“若すぎる若手女優”という印象を抱いていた人も多く、その成海がいまや30歳となっていることに驚いた視聴者も多かったことだろう。
その成海が演じるえい、そして夫の倉木は今後、作中で重要な役を担うことになりそうだ。ヒロインの浜辺美波に加えて成海も出演することで華やかさの増した印象もある「らんまん」だが、今回の登場シーンには疑問の声も寄せられているという。
「えいが住むのは質屋の店主いわく『クサ長屋』で、ドクダミの匂いが立ち込めるところ。万太郎が言うには『日が当たらん証拠』だそうです。夫の倉木は昼間から飲んだくれるなど仕事もない様子で、どうやら貧乏長屋住まいのようですね。ところが成海はこざっぱりした服を着ており、肌も艶々な感じ。パッと見では菓子屋の娘である浜辺と大差がなく、貧乏感がさっぱり伝わってこなかったのです」(前出・テレビ誌ライター)
演技力に定評のある成海ゆえ、身なりを徹底しなくても貧乏な雰囲気は出せるということだろうか。多少は生活にくたびれた様子が伝わってはいたものの、それは彼女の口調や仕草など、むしろ演技力のたまものだろう。
果たして次回以降、成海の演じるえいは“貧乏長屋感”をキープできるのか。万太郎が入っていった長屋には広い中庭があり、さほどの貧乏感は見受けられなかった。どうやら東京編に入った今週から、演出の良し悪しが注目点になってきそうだ。