IKEAの食料品コーナー「スウェーデンフードマーケット」やコーヒー関連グッズが売っているところで販売されている、IKEAのコーヒー豆「PATAR(Aの上に「゜」、読みは「ポートール」)」各1199円。はたして普通に日本で買うコーヒー豆とどこか違うのか、3種類を飲み比べることにしました。
それぞれ容量は500g。紫色の袋は「グランドプレスコーヒー」、水色は「グランドコーヒー ミネラルロースト」、茶色は「グランドコーヒー ダークロースト」。そして買ってから気づいた。紫のコーヒー豆は、コーヒーにお湯を注いで上からフィルターを押し込む「プレスコーヒー」という器具向けで、水色と茶色はドリップコーヒー用、のようです。知らないで普通にコーヒーフィルターでお湯を注いで淹れて飲んだ感想になります。
まず全体的に、濃いっ! 日本でお馴染みのコーヒー豆とか、某チェーン系コーヒーの豆と比べて、間違いなく濃い。普段通り、コーヒースプーンで人数分すくってお湯注いで、なんてやると、ドロドロに近い特濃コーヒーが出来上がります。3つとも。エスプレッソ好きや、コーヒーゼリーやティラミスとか作る、とかならいいのかもしれないけれど、とにかくドロっと濃い。目分量でやると危険です。コーヒースプーン1杯で2~3杯のコーヒーが作れます。なんてリーズナブル。
それぞれ袋の表示を見ると、「グランドプレスコーヒー」(写真左)はプレスコーヒーのマークと、酸味3、ボディ4、ロースト4、と書かれています。おそらく5段階での評価。「グランドコーヒー ミディアムロースト」はは酸味4、ボディ3、ロースト3。「グランドコーヒー ダークロースト」(写真右)は酸味2、ボディ4、ロースト4。つまり、酸味のある味が好みの場合、水色のミディアムローストを、そして酸味より渋みが好きな人は、ともにボディ4、ロースト4の紫または茶色のコーヒーをセレクトするのがいい、ということですね。実際に豆の色を比べると、水色の袋の豆の色だけ明るい茶色。ローストが他より控えめなのが色でもわかります。
ということで、さっそく飲み比べ。違いがはっきりしているのが、やはり水色のミディアムロースト。3つの中で一番酸味を感じる味わいで、強いて言うなら今流行りの味。色は明るめでも浅煎りではないので程よい重さがありつつ、最初に酸味、後から深みがやってくる感じです。紫と茶色はともにダークローストだし、要は淹れ方の違い? 酸味はあまり感じず、渋さを優先した、某チェーン店系コーヒーの味に近い。飲み慣れている味はこっちだなぁ~、という感じでした。
ということで結論。ものすごく濃いコーヒー飲みたい、とか、牛乳多めでカフェラテを飲むのが好き、という人には、どハマりするコーヒー。ただ、普段は軽めのコーヒーを何杯も飲む、というライフスタイルの人にはドスッとくるかと思われます。北欧の人って濃いめの味が好きなの?と想像力をかきたてるおいしさでした!
(ロドリゴいしざわ)