味覚に敏感な子どもたちは、野菜特有の苦味や渋みに苦手意識を持ってしまうとなかなか克服できないものです。「食べてみたい」「食べられるようになりたい」と思えるようにするには、次のような“野菜に親しむ”経験をさせてあげましょう。
■野菜を育てる
畑がなくても大丈夫。ペットボトルやプランターで育てることができる野菜を、庭やベランダ、リビングテーブルなどで育ててみましょう。子ども向けに手軽に栽培できるキットも販売されていますよ。日々の水やりを子どもにさせて、自分が育てた野菜が大きく成長する感動を味わわせてあげてください。自分が作ったものならば「ドレッシングもつけずにそのまま食べられる!」という子も出てくるかもしれませんよ。
■一緒に買い物をする
野菜を購入する際には、「ここにあるにんじんの中で、どれが美味しそうかな?」などと色艶をよく見て選ばせてあげましょう。同じ野菜でも、より美味しそうだと思うものを選び取ることで、食べたい意欲が膨らみやすくなります。
■調理をお手伝いする
自分がお手伝いして作った料理が食卓に並ぶとうれしいものです。野菜のカットや和える作業など、挑戦しやすい工程をお手伝いさせてあげ、「○○ちゃんが作ってくれたサラダ、とっても美味しいね」などと家族全員で楽しみましょう。自分が作った料理を食べてもらえる喜びや、頑張って作った料理を食べる喜びを感じることができ、積極的に口に運びやすくなります。
「気付いたら食卓に並んでいた」ものは気軽に残してしまいがち。でも、“自分が育てた”“自分が選んだ”食材を使って“自分が作った”料理として出し、子どもにとって大切な1品に仕上げることができれば、きっと“野菜好き”になりますよ。
(Nao Kiyota)