「漂流兄妹」(NHK Eテレ)という番組をご存じだろうか。サブタイトルが「理科の知識で大脱出!?」となっている小学生向けの理科番組なのだが、パッと見た感じは、山田裕貴主演ドラマ「ペンディングトレイン‐8時23分、明日 君と」(TBS系)のようにも見える、ドラマ仕立ての教養番組なのだ。
ある無人島に漂着した兄・しゅんや(板橋駿谷=いたばし・しゅんや)と妹・さくら(井上咲楽)が、漂流物と理科の知識を駆使してサバイバル生活を送りながら、無人島からの脱出を目指すというストーリーだが、その中で、自然と理科を学べる仕組みになっている。
板橋は、2019年上半期放送のNHK朝ドラ「なつぞら」でやけに老けて見える白いランニングシャツ姿の“番長”こと門倉努を演じて爪痕を残した、あの役者だ。
5月27日放送の「土スタ」(NHK)に生出演した板橋と井上は、「漂流兄妹」のロケが吹き替えなしのため、収録は非常に過酷だけれど撮り終えた時の充実感が素晴らしいと口をそろえた。例えば「海水から塩を作る」回では、海風を遮るものが何もない場所で海水を沸騰させるだけでも、火が逃げてしまって大変で、放送では3~4分のシーンだったが、実際は5時間ほどかかったと明かした。
「井上はいつでもどんな場所でもすぐに眠れるし、昆虫食も平気な、まさに“野生児”タイプ。板橋は野生児のように見えますが、実はデリケート。屋外で仮眠をとるとノドを痛めてしまったり、植物によっては肌荒れを起こしてしまったりするため、井上が『おいしいよ』と差し出す草の葉先をつまんで指先でこすり、肌荒れしないか確認したりするのだとか。中でも驚きなのは、虫が怖いこと。ワイルドなキャラクターが似合う板橋ですが、『虫は話が通じない感じが怖い』『犬とかと違う』と真剣な表情で語っていました」(芸能ライター)
見た目とのギャップがスゴすぎるという爪痕を、新たに残したと言えるだろう。