10月9日スタートのドラマ「レンタル救世主」(日本テレビ系)の宣伝があざといと話題だ。駅周辺や電車内に張り出された宣伝ポスターには「0570」で始まる電話番号が記載されており、この番号にかけると出演者のメッセージが聴けるというのである。その内容をテレビ誌ライターが耳打ちする。
「最初に脇役陣の一人が20秒ほど番組を宣伝し、続いて主演の沢村一樹が登場、50秒ほどで自動的に電話が切れる仕組みです。脇役の声にはジャニーズWESTの藤井流星や若手女優の福原遥らがランダムに登場。ファンのなかには彼らの声が聴けるまで10回も電話を繰り返した人もいるようです」
この電話作戦はかなりの人気を呼んでおり、10月5日時点で28万回もの着信があったという。ところがこの電話が有料ダイヤルだというのだから驚きだ。テレビ誌のライターが続ける。
「この電話はナビダイヤルを利用しており、ケータイからは20秒ごとに10円、固定電話からは60秒ごとに10円の料金がかかります。つまり28万回の着信で、最低でも280万円の収益があった計算ですね。福原や藤井の声を聴きたいがために10回電話したファンは100円以上を費やしたわけですが、ドラマの宣伝でテレビ局が視聴者から料金を徴収するとは、違和感を抱かずにはいられません」
03などで始まる一般の電話番号だと遠距離からの通話が高額になるため、宣伝目的には不適当だ。とはいえ宣伝というのは本来、広告主がコストを負担するもので、今回のケースではフリーダイヤルにするのが筋ではないだろうか。あえてナビダイヤルを選んだ日テレの姿勢に疑問の声があがるのも致し方なさそうだ。
(金田麻有)