良質なたんぱく質に加えて食物繊維やビタミンC以外の豊富な栄養素を摂ることができ、完全栄養食とも呼ばれる卵は、手軽に栄養バランスを整えることができる“お助けフード”。子どもの成長にも、大人の健康維持にも、代謝を高めてダイエットを成功させたい方にもうってつけです。そんな卵の栄養を余さず摂り入れるためには、次のような調理がオススメですよ。
■温泉卵
温泉卵は完全に生ではないので胃腸にやさしく、栄養素を吸収しやすい食べ方です。そのため、疲れがたまっているときや胃腸が弱っているときでもしっかり栄養チャージするのにぴったり。「茹で卵や目玉焼きはしっかり火を通すより半熟が好みだ」という方にも、美味しく楽しんでいただけます。
■卵焼き・目玉焼き
油で火を通すことで、脂溶性のビタミン群を吸収しやすくできるのが卵焼きや目玉焼き。ネギやほうれん草、ソーセージなど、別の食材と組み合わせやすいのもうれしいポイントです。消化に時間がかかるため腹持ちがよく、ダイエット中の代謝アップや空腹予防にも役立ちます。
■生卵
加熱により失われてしまう栄養素までしっかり摂ることができるのが、卵かけごはんなどの“生卵をそのまま食べる”方法です。ただし、食中毒の危険性があるので新鮮なものを取り入れるようにしましょう。とくに、胃腸が弱い方やお子さまには注意が必要なため頻繁に取り入れず、初めて食べる場合は少量からスタートしましょう。
調理法によって摂り入れられる栄養素が異なり、メリットもデメリットもあるのが卵料理。ひとつの食べ方のみに限定するよりも、さまざまな食べ方を楽しんだほうが栄養素バランスを整えやすくなります。とはいえ、どんな食材も食べ過ぎは体によくないため、1日1~2個を目安にしてください。体内にためておくことができない栄養素をこまめに摂り入れるお助けフードとして、食卓で活躍させてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)