歌舞伎俳優・市川猿之助容疑者の両親が死亡した事件に関して警視庁は、7月18日に同容疑者を再逮捕する方針を固めたと各メディアが報じている。これにより、8月10日が「Xデー」として急浮上してきたという。
猿之助容疑者は5月に発生した事件を巡り、亡くなった母親の自死をほう助した疑いで6月27日に逮捕されていた。今回は父親に対する同じ容疑で再逮捕される形だ。
「捜査当局側は当初から猿之助容疑者を、母親の件と父親の件で2回に分けて逮捕する方針だったものと思われます。逮捕後の拘留期間は延長(再拘留)も含めて20日間と定められており、今回は相当に慎重な捜査が求められることから、2つの事件を別々に扱うことで40日間の拘留期間を確保する狙いでしょう」(週刊誌記者)
拘留期間が終わる際、検察官は「不起訴処分」「起訴猶予処分」「起訴処分」のいずれかを決める必要がある。また警察が被疑者を逮捕した場合、48時間以内に検察官に送致し、検察では送致から24時間以内に拘留請求を行わなければならない。すなわち逮捕から拘留決定までは最大で72時間(3日間)の猶予がある計算だ。
「6月27日に逮捕された猿之助容疑者の場合、3日後の6月30日に拘留が決定し、再拘留期間を含めて7月20日までが拘留期間となります。そこからさらに20日間拘留するためには、7月21日の3日前にあたる7月18日に再逮捕する必要があったわけです。一方で今回の再逮捕では、拘留期間が8月10日に満了することとなります」(前出・週刊誌記者)
つまり検察側は8月10日に猿之助容疑者を起訴するかどうかを決めなければならず、その日が「Xデー」となりそうだ。しかも8月10日がXデーとなることには理由があるという。
「翌日の8月11日(金)は山の日で祝日。その週末は三連休で、世間はお盆休みに突入します。芸能関連の事件では週末など、マスコミの動きが鈍くなるタイミングに合わせるのが通例。今回もお盆休み直前に合わせて、捜査当局側が逮捕日を設定した可能性も十分にありそうですね」(前出・週刊誌記者)
世の中が夏休みを満喫するなか、猿之助容疑者を追うマスコミ陣は、休日返上での取材を余儀なくされることになりそうだ。