KALDIの人気定番スイーツの一つといえば、パンダのパッケージでお馴染みの「杏仁豆腐」475円。杏・仁・豆・腐それぞれの漢字の横に「ぷるぷる とろりん なめらか あんにん」と書いて読ませるほどKALDIの思い入れたっぷり商品。KALDIファンはもちろん、たま~にKALDIに行く人もパッケージを見れば、あぁ、KALDIのね~、とわかるほど、ど定番となっているパック入り杏仁豆腐です。
このパンダの杏仁豆腐シリーズとして、暑い時期限定で毎年販売されるのが「レモンミルクプリン」475円。こっちはパンダが若干黄疸…ではなくレモン色になっていて、手にはレモンを抱えています。だいたい杏仁豆腐と並んで置いてあるので、この時期になるとレモンのほうも買っちゃう、という人は結構多いのでは?
食べたことがない人は、杏仁豆腐のレモン味でしょ~、って思うかもしれないですが、これ、ちゃんと違うんです。杏仁豆腐のほうは、原材料に砂糖、脱脂粉乳、植物油脂、ゼラチン、杏仁粉など。そしてレモンミルクプリンのほうの原材料名は、砂糖、脱脂粉乳、植物油脂までは同じで、そこからレモン果汁、ゼラチンに。つまり、杏仁粉入りが杏仁豆腐で、レモン果汁入りがレモンミルクプリン、ということなんですが、おそらく、そのほかの原材料、デキストリンやトレハロース、加工デンプンといった、なんだかよくわからないカタカナ原材料のバランスが微妙に違うようです。ちなみにレモンのほうにはレモン色にするために着色料でクチナシを混ぜていたりします。
そして、杏仁豆腐はやはり杏仁粉がしっかり入っているため、中華スイーツ感たっぷりなのに対し、レモンミルクプリンは、爽やか~なミルクプリン。味に中華要素ゼロ。黄色いパンダの皮をめくったら、のほほん爽やかスイーツだった、という感じです。舌触りも杏仁豆腐のほうがほんのちょっと硬め、レモンミルクプリンの方がふるふるしています。
そしてそして、超個人的かもしれないけれど、杏仁豆腐のほうが、中華スイーツとしての特別感があり、レモンミルクプリンは庶民派スイーツ?そもそも杏仁豆腐が、ヘタな中華料理店で出てくる杏仁豆腐よりしっとりなめらかでおいしいので、ありがたみが高いような気がします。
とはいえ、今しか買えない限定レモン味のミルクプリン。パッケージから出してカットすると、一見玉子豆腐みたいですが、どこか懐かしいようなホッとする味わいを楽しめるのは暑い時期だけ。レモンの酸味はほぼなく、爽やかさ、そしてほのぼの感を感じるプリンを、この機会に味わってみては?
(ロドリゴいしざわ)