【らんまん】寿恵子の妊娠で視聴率が低迷か、物語の質と数字が比例しないジレンマとは

 朝ドラ好きの視聴者が最も沸いたのは、一瞬のキスシーンだったのかもしれない。

 7月19日放送のNHK連続テレビ小説「らんまん」第78回では、主人公の万太郎(神木隆之介)が日本植物誌図譜の第二集を完成。第一集に関して植物学教室の田邊教授(要潤)から出来栄えを褒められる場面があった。

 田邊教授からは「植物学会をこじ開け、自ら植物学者の名を挙げた」と評され、「お前を一学者として認めてやろう」と告げられていた。それは同時に、もはや田邊教授の庇護を受けることはできなくなったことも示していた。

 小学校中退の身ながら、植物学者としての地位を確立しつつある万太郎。その代償として東大における自身の居場所をなくす恐れも浮上している。その展開に視聴者が魅了されるなか、内容の深みとは裏腹の現象も起こっているというのである。

「ここまで5週連続で週間視聴率が17%台をキープしてきましたが、今週に入ってからは7月17日(月)が15.0%、18日(火)が16.6%と大きく数字を落としています。この調子だと19日放送の第78回でも高い数字は望めなさそう。ドラマの内容が評価されているのに反して、視聴率はすっかり低迷モードに入ってしまいました」(テレビ誌ライター)

 しかし第77回では万太郎の妻・寿恵子(浜辺美波)の妊娠が発覚し、視聴者もおめでた気分を味わえたはず。しかも万太郎は着実に業績を積み上げており、夫婦生活は順調だ。それがなぜ数字に繋がっていないのか。

 この第16週では万太郎を敬愛する東大4年生の藤丸(前原瑞樹)が、学生生活や自身の将来に疑問を抱き、道に迷う姿が描かれている。内容的に深みがあり、物語の質の高さに引き込まれる視聴者もいる一方で、いわゆる「朝ドラ的」という観点では面白みを感じない人も少なくないようだ。

 しかも第15週までの好調な視聴率をけん引してきたのは、寿恵子の活躍による部分が大きい。本作は朝ドラでは珍しく男性が主人公となっているが、事実上のヒロインである寿恵子の活躍が目立ってきた第11週以降に視聴率が向上。やはり朝ドラの視聴者は、ヒロインが活躍する姿を見たいのではないだろうか。

「寿恵子の妊娠は喜ばしいエピソードですが、一方では彼女の出番が少なくなる予感も抱かせます。制作側にもその懸念があるのか、第78回では万太郎が寿恵子の頬に唇を触れるという、朝ドラとしては精一杯のキスシーンを描きました。しかしこの程度では寿恵子の魅力が伝わることもなく、むしろ寿恵子が次回以降、しばらく登場しないことに落胆する視聴者も少なくないようです」(前出・テレビ誌ライター)

 万太郎は今後、藤丸を同行しての植物採集旅行に出かける予定だ。そうなると寿恵子の登場シーンがさらに減ってしまう恐れもある。万太郎は今回、寿恵子に「みえ叔母さんを頼りよ」と告げており、みえ(宮澤エマ)と寿恵子のやり取りに期待も高まるものの、舞踏会編ほどの活躍は望めないのではないか。

 果たして寿恵子の活躍抜きで「らんまん」は視聴率を回復できるのか。ここからの展開次第で「やはり朝ドラにはヒロインが必要」という定説を覆せるかどうか、注目が集まることになりそうだ。

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