放送が終わった直後から次回が待ち遠しいと言われている日曜劇場「VIVANT」(TBS系)で「日本語は理解できるけれどしゃべれない」ために音声アプリ(声・林原めぐみ)を使って野崎(阿部寛)に協力するドラム役を演じている役者が、実は兵庫県神戸市出身の元力士であることに驚きの声が相次いでいるようだ。
彼の芸名は富栄ドラム。役名=芸名なのだ。しかもこの芸名の由来は「体型がドラム缶のようだから」。中学卒業後の2008年に伊勢ヶ濱部屋に入門。本名は冨田龍太郎で、四股名(しこな)は「富栄(とみさかえ)」。横綱の日馬富士や照ノ富士の付け人を務めつつ、最高位は東幕下6枚目。もう少しで関取というところだったが、腰のヘルニアや股関節痛など身体上の理由で2021年3月場所を最後に引退。その直後、ネットフリックス配信の人気ドラマ「サンクチュアリ‐聖域‐」で龍貴(佳久創)の付き人・龍栄を演じているものの、クレジットに富栄の名前はなし。「VIVANT」が本格的な役者デビュー作となる。
「ドラムが音声アプリで意思疎通を図るという設定は、伸びのいい爽やかないい声でイメージとは違ったための苦肉の策だったそうです。しかし『新世紀エヴァンゲリオン』(テレビ東京系)の綾波レイ、『名探偵コナン』(日本テレビ系)シリーズの灰原哀などの声優として有名な林原の声と富栄のがっしりした体格とつぶらな瞳のミスマッチが印象的で、ドラムというキャラも、演じている富栄も、どちらも人気急上昇中です」(女性誌記者)
8月6日放送の第4話では、バルカ共和国から日本にやって来るドラム(富栄)。はたして得意のロンダート(側方倒立回転跳び)からの連続バク転を披露できるシーンはあるか。