新旧の二大子役による“魂継承”に期待する声も大きいようだ。
8月10日に放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」第94回にて、寺田心が朝ドラ初出演を果たした。
寺田が演じるのは高知の遍路宿「角屋」の息子である山元虎鉄。現在のところ植物にはさしたる興味はないようだが、いずれは主人公の万太郎(神木隆之介)にとって重要な人物になる予感を抱かせている。
一方で二人が邂逅したシーンに感慨を抱く視聴者も少なくないという。寺田は3歳から様々なドラマやCMなどで活躍し、15歳に成長した現在は声変わりで視聴者を驚かすなど存在感も大きくなっているところ。そして神木もまた天才子役との評価をほしいままにしてきた経歴があるからだ。
「2歳から子役を務めてきた神木は、子役が俳優へと見事に脱皮した成功例として稀有な人物。対する寺田はまさに今が子役から俳優への転換点であり、そのタイミングで先達の神木と共演したことは、今後のキャリアにとって象徴的なタイミングになるやもしれません」(芸能ライター)
この二人、同じような芸能生活を送ってきたようにも思えるが、多くの面で神木が先行しているようだ。
芸能デビューは前述のとおり、神木が2歳で寺田が3歳。ドラマデビューでは寺田が先んじたものの、未だに主役歴がないのに対して、神木は中1の13歳にして単発ドラマ「探偵学園Q」(日本テレビ系)にて初主演を果たしている。
そして朝ドラに関しては寺田が今回、初出演を果たしたの対して、神木は中2の14歳にして「どんど晴れ」にヒロインの弟役で出演。様々な分野で神木が先んじているのである。
「これは決して寺田が後れを取っているのではなく、神木があまりにも先を行き過ぎているということ。芸能界全体を見渡しても神木ほど着実にキャリアを積み上げてきた俳優は稀有な存在です。今回の『らんまん』では年齢がちょうど半分の寺田が、子役出身者として何かと見比べられがちな神木との共演を通して何を学べるのかにも注目が集まりそうです」(前出・芸能ライター)
将来、寺田が朝ドラや大河ドラマの主役を務める日が来たら、「2023年に朝ドラの『らんまん』で神木隆之介と共演していたんだよね」と人々が振り返る日が来るに違いないだろう。