1998年より木曜20時台でスタートした長寿番組「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ系)が25年ぶりに放送枠を移動することが、8月15日に同局より発表された。
ビートたけしがストーリーテラーを務め、スタジオでは、進行役の女優・剛力彩芽と、バナナマン(日村勇紀、設楽統)がトークを繰り広げる同番組。放送開始は97年10月で、翌98年より現在の枠となったが、今年10月より毎週水曜日20時からの放送に変更される。また、枠移動に際し、同局は「ストーリーテラー・ビートたけし、スタジオメンバー・剛力彩芽、バナナマン(設楽統、日村勇紀)という座組みで、引き続き予測不可能な出来事に人生を左右された人々のアンビリバボーな話をお届けする」とのコメントを寄せた。が、番組ファンからは多くのツッコミの声が上がっている。
「放送開始当初、『アンビリバボー』人気に火がついたのは“恐怖のアンビリバボー”と銘打たれた心霊特集で、再現VTRに漂う不気味な雰囲気も非常に高い評価を受けていました。しかし、2014年頃よりそうした心霊企画の放送は激減。最近では“アニマル映像スペシャル”や“奇跡の絶景スペシャル”などの特集が増え、番組のテイストが大きく変わったとして、今回の枠移動を報じるニュースにも『今はアニマルに頼りすぎてて、まず見ようと思わない』『“可愛い動物特集”とか全然アンビリバボーじゃないじゃん』『奇妙な事件とかミステリーを放送してた頃に戻ってほしいよ…』などの切実な要望が並んでいます」(テレビ誌ライター)
コンプライアンスの徹底が叫ばれる昨今では、あまりに過激な心霊特集などは局が躊躇する傾向にある。「アンビリバボー」古参のファンにすれば、いっそのこと深夜枠に移動して、かつての“恐怖シリーズ”が復活することを願っているのかもしれない。
(木村慎吾)