歌手・和田アキ子が9月9日放送のラジオ番組「アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)に出演し、新たにジャニーズ事務所の社長となった東山紀之について語っている。
ジャニーズは7日、創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、東京都内で謝罪会見を行った。そこで、藤島ジュリー景子前社長の辞任と、東山の社長就任を発表し、東山は年内でタレント業からも引退と報告。メインキャスターを務める報道番組「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日系)への出演も9月3日放送回が最後になったと明かし、9月10日放送回では男性局アナが冒頭で東山の降板を説明して進行を務めていた。
会見には、ジュリー前社長と東山社長に加え、ジャニーズアイランドの井ノ原快彦社長も同席。ジャニー氏による性加害を厳しく糾弾した上で、被害者への謝罪の言葉を述べていた。
ジャニー氏とは麻雀仲間として知られ、私生活で深い付き合いがあった和田は、この問題について「私たちが何か意見を言うことではないと思うんです。会社で決めて、弁護士さんも話して、これから被害に遭われた方に対してどれだけの誠意を見せれるかってことだから。それに対して、こうしたほうが、ああしたほうがいいって、部外者の私たちが言うべきことではない」とコメント。
一方、「ただ一つ思うのは、東山新社長が『年内で引退します。表舞台から引退します』と。年内まではやるんだっていう。テレビ(サンデーLIVE!!)はもう先週の日曜日で終わったっていうけど、ディナーショーとか舞台とかがあるって…。それは今(から始まる社長業務)より大事なことなのかな?って」と、不思議そうに話していた。
「今回の性加害問題をめぐっては、事務所内外の人間やメディアにとっても、『どこまでこの加害の実態を認識し、“見て見ぬフリ”をしてきたか』というのが問題の本質になっています。その点、和田はジャニー氏とプライベートで50年に及ぶ付き合いがあり、2019年4月放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、女子禁制だったジャニーズの寮に唯一立ち入ることが許可されていたとも告白しています。和田はむしろ“どこまで把握していたか?”を問われてもおかしくない。その点、今回の“外野は何も言うべきではない”とのコメントには、『不倫問題には口を出すのに、性犯罪には口を出さない?』『ものすごく逃げ腰にみえる』『周りがそうやって黙って忖度した結果がこういう事件を生んだんじゃないですか?』との指摘が続出。また、東山社長についての見解にも『肝心の本質には触れずに、東山さんだけには噛み付くとか都合良すぎだろ』との苦言がありました」(テレビ誌ライター)
おそらくはジュリー前社長よりもジャニー氏との付き合いが深く、長かったであろう和田。親友にも近い知人が起こした“人類史に残る性犯罪”へのノーコメントは、ご意見番として、やや違和感が残るものとなってしまった。
(木村慎吾)