「それほど欲しくもないのについ買ってしまった……」という経験はありませんか? 実は「衝動買い」をしてしまうのは、売り場に漂う“香り”によるものの可能性もあるようなんです。
作家の内藤誼人さんの著書「世界最先端の研究が教える すごい心理学」(総合法令出版刊)によると、人間はポジティブなムードの“快の状態”にあるときにはたくさんものを買いたくなるといわれていて、気分によって人は買ってしまうのだとか。その快の状態にする要因はたくさんあり、その1つが香りによるもので、かぐわしい香りをかぐと気分がよくなることが知られているそうです。
実際、この香りの効果を利用したマーケティング活動も行われているようです。いわゆる「香りマーケティング」と呼ばれるもので、これは視覚と聴覚に加えて嗅覚を刺激するという、トリプルの効果で集客や購買促進につなげる手法です。
例えば、アパレル業界では、ショップにいい香りを漂わせたり香り付きのハガキを届けたりする方法があるようです。気持ちいい気分になると、思わず買いたくなるというわけですね。
「なんとなく買ってしまう」という人は、香りの罠にかかっているのかもしれません。巧妙になってきているマーケティングを考えると、衝動買いには十分注意しなければなりませんね。