鈴木亮平主演の日曜劇場「下剋上球児」(TBS系)が10月15日にスタートし、世帯平均視聴率は10.8%だった。
原案は、アマチュア野球の取材を中心に活動するフリーランスライターで作家の菊地高弘氏によるノンフィクションの同名作品。
ドラマは、元野球少年の主人公・南雲脩司(鈴木)が、高校野球を通して現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描いている。
物語の核となる球児キャスト12人は、約半年間のオーディションを経て選抜。ほとんどの部員が野球経験者で、中には甲子園を目前にして敗退した経験のあるキャストもいるという。リアリズムを追求したいが故のオーディションだったそうだ。
鈴木のほか、黒木華、井川遥、生瀬勝久、松平健、小泉孝太郎、小日向文世ら、魅力ある役者が顔をそろえた。
視聴者の感想としては「よくある物語だとは思うが、鈴木亮平が主役を務めるだけに緊迫感があっていい」「野球物で『ルーキーズ』=「ROOKIES」(TBS系、2008年)=以来の良作の予感」など、概ね好評だ。
「爽やかでいいとの評が多いのですが、中には、鈴木が演じる人物像が同じ『日曜劇場』枠で21年に主役を務めた『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』に続き“暗い過去があるという設定”なのには、若干食傷気味のようです。話題としては、菅田将暉の実弟・菅生新樹が、野球部員の日沖誠を演じています。視聴者からは『兄弟そろって演技がうまい』『応援したいキャラクター』など、応援の声があがっています」(テレビ誌ライター)
スポコンではない野球ドラマに期待がふくらむ。