仕事でも家事でも「よりよくするために」「可能ならば実現させたい」という気持ちで取り組むと、なぜか自分にタスクが集中して疲弊してしまう……。そんな状態に悩むことはありませんか?
仕事はデキる人のところに集まってきてしまうからこそ、距離を置くことも大切です。自分の時間や心身の健康を守るために、次のようなことを意識して向き合ってみてはいかがでしょうか。
■何でも受け入れようとしない
「可能ならば……」という相談に、「何とかやってみます!」と実現に向けて最大限に努力する。何かを達成するためには重要な向き合い方ですが、すべてを同じように受け入れてしまうと「気付いたらパンクしていた」ということにもなりかねません。
そのため、「ここまでは可能かもしれませんが、いかがでしょうか」「この方法でこの納期に変更すれば達成可能です」などと、ゴールを調整することも視野に入れておくことが重要です。家事なら、「可能なら今日やりたい」ことを明日以降に予定を調整する勇気を持つということです。
■稼働時間を決めておく
最大限努力する時間を先に決めておくと、「依頼をそのまま受け入れるか」「思いついた通りに挑戦してみるか」「明日以降にリスケするか」の判断がしやすくなります。職場などでも同じ稼働時間でやりとりしていれば、その時間帯に連絡を受けやすくなるため交渉もしやすくなります。「退勤後だけど連絡を確認したので対応する」ということを常態化せず、お互いに稼働時間内でやりとりができるように調整する意識を持つための工夫です。
■睡眠時間は確保する
「できるだけ早く達成するために睡眠時間を削って作業する」ことが常態化すると、自分自身が苦しくなってしまうことに。明日以降に繰り越すことがラクになる道とは限りませんが、どれくらいなら調整できるかを経験値として把握することも大切です。とはいえ、明日以降に見送ると気になって眠れなくなると意味がありませんから、実現可能なスケジュールを立ててからスッキリその日を終えられるようにしましょう。
「自分自身がやり抜きたいから……」という気持ちもあると思いますから、完全に割り切ってタスク管理をすることは難しいもの。でも、自分が追いつめられないことも大切ですから、必要に応じて調整する意識を常に持っていてくださいね。
(Nao Kiyota)