壮絶な幼少期を「とても楽しかった」と前向きに振り返ったのは、目下、大ブレイク中のお笑い芸人・やす子。12月3日放送の「坂上&指原のつぶれない店」(TBS系)で、常に空腹と闘う日々だった貧しい家庭環境を打ち明け、反響を呼んでいる。
この日の放送で、やす子はセブンイレブンとコラボし、新商品開発のミッションを託されたが、そのテーマとして「食べて楽しく元気になる」とのコンセプトを掲げたのは幼い頃の食事事情がキッカケだという。
やす子いわく、実家は「洗濯機もテレビもなかった」とのことで、「50円のパンの耳を買って、それで食をつないで生きる感じ」と貧しかった日々を回想。母子家庭だったこともあり、母親は昼夜働き詰めで、夕飯は妹と2人で食べていた。
しかし、基本的に1日の食事は「給食以外は食べないことが多かった」とし、「夜ご飯は1分ぐらいで終わる」と説明。妹のために給食のパンの余りを持ち帰り、2人で空腹を満たしていたという。
また、給食がない夏休みは「地獄」だったと語り、なんとか妹を喜ばせようと、50円で買ってきたパンの耳を油で揚げ、砂糖をまぶしてみた。これを妹が「おいしい!」と笑顔で食べてくれたことから、やす子も幸せな気持ちになり、他にココアやマヨネーズのバージョンも試して、妹と辛い時期を乗り越えてきたと明かす。
「放送後、やす子は自身のXから『VTRでは可哀想な感じに見えますが実際子供の頃は貧乏だけどとても楽しかったし、1人で育ててくれた母親には感謝しています。今はとても母と妹とも仲いいです』と投稿。満足に食事を摂ることができない過去を打ち明けるも、そんな日々を明るく『楽しかった』と綴るやす子に対し、SNSやネットでは、『人間味が伝わりました』『見ながら涙出てました。お母様も大変だったと思いますが、やす子さんも頑張られましたね』『そう言えるやす子ちゃんはやっぱり素敵です』『泣いちゃうやん、いい話で』などと感動する反応が寄せられた他、『こういう話を聞くと給食は絶対あるべきだと思う』とする声もありました」(テレビ誌ライター)
大忙し中のやす子は、ORICON NEWS実施の「2023年上半期ブレイク芸人ランキング」で見事1位に輝いた。毎日テレビに映る姉の大活躍を見ている妹も、「坂上&指原」での姉のトークに、幼少期に食べさせてもらった懐かしい砂糖味のパンを思い出しているのかもしれない。
(木村慎吾)