人気ウェブ漫画であり、アニメやキャラクターグッズとしても広がりを見せている「ちいかわ」。漫画の展開自体が刺さるのはもちろんのこと、ここに来て、「ちいかわ」の作者であるイラストレーターのナガノ氏は、古くて新しいブームを作るのが上手だと評判になっている。
たとえば最近では、「ちいかわ」の漫画内で登場させた「しるこサンド」も読者から派生して、注目された逸品。しるこサンドといえば、愛知の銘菓だが、名古屋在中の30代女性いわく、「そのまま食べたり、ソフトクリームと一緒に食べるとおいしいですよ。舌で溶かしながら食べると中に入ってるあんこがさらにおいしい」というほどの人気を誇る。ところが、これがひとたび、「ちいかわ」で採用され、漫画内でキャラが食すシーンが登場するやいなや、しるこサンドが、ふだんはそこまで売れていない名古屋以外の地域で、一時店頭から姿を消すという現象が起きたというのだ。
また、11月中旬に、ナガノ氏のXで更新された自身の漫画内で、「風呂パピコ」が紹介された。すると、“お風呂で食べるパピコが最高だ”という内容に、真夜中のトレンドに“パピコ”“風呂”“風呂パピコ”というワードがズラリと並んだ。
「お風呂で何か食べること自体は、今の若者の中ではそこまで斬新なことではありません。でも、そんな当たり前のことや決して目新しいわけでもない食べ物を、サラッと漫画に出してブームにしてしまうのがナガノ氏の真骨頂。今回はお風呂の中でアイスを食べるというのが肝です。お風呂アイスはすごくおいしいですよね。でも、棒アイスだとダラダラに溶けて湯船に垂れてしまうし、お風呂で食べるならカップに入った『スーパーカップ』か『パピコ』がおススメ。ナガノ氏の提案で目を見張ったのは、パピコの本体を半分湯船につけて、中身がドロンと溶けてきたところを一気にギューッと口に入れる食べ方です。サイコーでしょう!」(フードライター)
ちなみに、ナガノ氏がお風呂で食べる「パピコ」はコーヒー味とか。夜、寝る前にコーヒー味は目が覚めてしまうのでは? と心配な人は、ホワイトサワーや大人のショコラを。季節モノでは、紫いもやかぼちゃ味などの限定もあるので興味のある方は、ぜひお試しあれ。
(小津うゆ)