俳優の横浜流星が主演を務める2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)に小芝風花が大河ドラマ初出演を果たすことが2月19日に明らかになり、驚きの声が上がっている。
同ドラマは、吉原の貧しい庶民の子として生まれ、貸本屋から身を起こしその後、喜多川歌麿、山東京伝、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九などの才能を見出し、江戸のメディア王となった“蔦重”こと蔦屋重三郎を軸にした痛快エンタテインメント。小芝は、親に捨てられ吉原で育った老舗妓楼・松葉屋を代表する遊女・花の井を演じる。長らく途絶えていた伝説の遊女の名跡・瀬川を継ぎ、その名を江戸市中に轟かせる役どころだ。
「今作で花の井を演じることについて、小芝は『私は大河ドラマに出演させていただくのも初めてなのですが、“伝説の遊女”ということで余計緊張しております。凛として美しく、時にはバシッと蔦重の背中を押すような男前さも持ち合わせている花の井、精一杯演じたいと思います』とコメントしています」(芸能ライター)
小芝といえば、2016年のNHK朝ドラ「あさが来た」で波瑠が演じた主人公の娘役を演じると、2019年ドラマ『トクサツガガガ』(NHK)では主演を務めた。昨年は、連ドラ4本で主演もしくはヒロイン役を演じ、今や押しも押されもせぬGP帯の主演女優だ。時代劇でも「あきない世傳 金と銀」(NHK BSプレミアム)で主演を務め、着実にステップアップしてきた。
一方で、小芝の大河出演決定の報を複雑な思いで見ているのが、フジテレビの関係者なのだとか。
「小芝は2月22日で第5話となる木曜劇場『大奥』でフジ初主演を務めていますが、視聴率が低空飛行していることから『小芝風花のムダ遣い』なんて視聴者からヤユされていますよ。そんな中で、小芝の出演が発表された『べらぼう』には、脚本の森下佳子氏をはじめ、昨年NHKで放送された男女が逆転した設定の『大奥』シリーズを手掛けたスタッフが再結集しているんですからね」(前出・芸能ライター)
ともあれ、小芝には、「大奥」での巻き返しと大河ドラマで大きな爪痕を残すことの両方を期待したい。
(窪田史朗)