「やっぱり冬はあんこだよね〜、お汁粉って粒あん派? こしあん派?」なんて議論もあるけれど、正月の残りの餅を入れたら美味しいしあったまるし。塩昆布をちょこっと添えて味わえば、甘味処の気分に浸れるし。いや、本当は春でも夏でも秋でもあんこ食べているんですが。
そんな中、カルディで見つけたのが「あんこナッツペーストチャイ風味」(429円)。店に貼ってあったポップには「クルミ入りの洋風あんこ! スパイスを効かせたあんこにクルミの食感をプラスした新しいあんこスプレッドです。牛乳に混ぜても美味しい!」と書かれています。
えっと、あんこに、ナッツペーストを混ぜて、チャイの風味にしたってこと? 日本から欧米に行って洋風になったと思ったら、インドに行ってチャイ混ぜてきた? もはやそれはあんこなのか? スパイシーな甘い豆? 正直、ポップの説明だけでは何なのか全く分かりません。
あんこといえば、“ザ・日本の甘味”代表なだけに、このあまりの変貌っぷりは、例えば、おとなしめだったクラスメイトが夏休みにアメリカへ短期留学して、9月に学校に来たらいきなりカラコン茶髪ヘソ出しに激変してたとか、潔癖気味だった友だちが大学で彼氏を見つけ、世間の目を気にせずデロデロにイチャついている姿を見せちゃうようなもの。なんかそんなことを彷彿とさせる、あんこ→洋風+インドへ過激に進化したのがこの商品なんです。
実際にフタを開けてみると、見た目はあんこ。何も変化はないように見えるけれど、いざ食べてみると、初っ端からかなりのスパイシーが来ます。辛いとか苦いとかの主張はなく、あんこには今までなかったエスニックな香りが口の中に一気に広がってくる。舌触りはあんこなのに、鼻から抜ける香りはスパイス強め。急に来たよチャイ要素。
そして、クルミらしきザクザク感が後からやってきます。あんこの粒感とは別の、ナッツのザクザク感。最初はあんのまろやかさで目立たないけれど、後からくる。途中から食感?というか、食べ応え的なものを感じさせてくれます。
洋、というよりスパイスのインパクトが強くて、“あんこfeat.インド”という印象。なので、おそらくですがパンよりナン、米系より粉系と合わせるのがよさそうな気がします。日本茶にはもちろん合うけれど、一気に紅茶との相性がよくなっちゃったという味で、どハマりする人がすっごくどハマりする、大好きか普通かに評価が分かれそうなスプレッドです。
興味のある人は、ぜひ買ってみてください〜!
(ロドリゴいしざわ)