ドラマ「VIVANT」に「海外で大コケ」指摘も「続編制作は安泰」なワケ

 昨年、夏クールにTBS系日曜劇場で放送されたドラマ「VIVANT」が再び話題となっている。

 2月15日、同作で原作と演出を務めた福澤克雄氏が「第14回ロケーションジャパン大賞」の授賞式に登壇。ロケ地のひとつとなった島根県の魅力に触れた後、気になる続編の行方について言及した。

「続編は決まっていませんし、僕には決められない」と語った福澤氏は「なぜかと言うと大赤字です」と、大規模な海外ロケによる1話あたり1億円ともいわれる制作費を回収できていないことを明かした。

「『VIVANT』は最終話に世帯視聴率19.6%(ビデオリサーチ調べ・関東)を叩き出した驚異的ヒット作。それでも利益が出ないのは“海外展開”の見込み違いでしょう」(テレビ関係者)

 国内での大ヒットを受け、昨年12月からNetflixで世界配信を開始した同作だが、海外での大コケが指摘されてるのだ。

 2月17日にはデイリー新潮が「大赤字、続編未定…『VIVANT』が海外で大コケの理由「幽☆遊☆白書」に“惨敗”で戦略練り直しか」と題した記事を掲載。Netflixのランキングでは日本と台湾以外でトップ10入りしておらず、海外での不人気の理由として「ラブストーリーの淡白さ」を挙げた。

 SNSでも同作が海外でウケなかった理由の考察が加熱。2ちゃんねる創設者で実業家のひろゆき氏も「中央アジアの社長が日本人顔で日本語喋る違和感」や「砂漠の小屋の唐突なスタジオ撮影感」など列挙し「日本人向けだから仕方ないか」と綴っている。

 こうしてシリーズ2の行方が危惧されている「VIVANT」。だが、前出の関係者は「それでも続編制作は安泰です」と断言する。

「確かに海外での人気は出ませんでしたが、国内での需要はトップクラス。続編となれば、前作以上のスポンサーが付くことは確実です。現在でもドラマ効果でロケ地に観光客が殺到していることから、自治体の間で誘致合戦も激化するでしょう。TBSにとってドル箱コンテンツであるのは間違いない。あくまでも“国内向けドラマ”として再来年あたりには続編の放送が実現するはずです」(前出・テレビ関係者)

「制作決定」の朗報を期待したい。

(塚原真弓)

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