西島秀俊主演の日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系)の第8話が3月3日に放送され、世帯平均視聴率は10.3%だった。
四国にある母校の創立記念イベント出席のため、父(柄本明)から勘当され家出して以来、30年ぶりに帰郷した夏目俊平(西島)。
俊平は、野球監督をしていた父から指導を受け、甲子園出場とプロを目指していた。だが、隣家に引っ越してきたシュナイダー(マンフレッド・W)のヴァイオリン演奏を聴いた俊平は、音楽の魅力に取りつかれていく。そして、シュナイダーから渡された俊平憧れのノイエシュタット交響楽団の東京チケットは、甲子園出場のための試合と同日。俊平が演奏会を選択したため、父の怒りを買い、追い出されてしまったのだった。
俊平が帰る日は、父が監督引退をする日だった。父にねぎらいの言葉をかける俊平。そして「野球選手にはなれやんだけど、野球に負けんくらい、音楽で人の心熱うしたいと思ってる。自分の選んだ道で精一杯頑張るけん。見よって」と呼びかけると「帰ってこんでええけん! しっかりやれー!」と応えたのだった。
このシーンに視聴者からは「柄本父の迫力すごい」「仲直りできてよかった」「これ以上ないはなむけの言葉。父親のためにも世界で活躍し続けなきゃね」など、不器用な父と息子に心を動かされたようだ。
「こじれていた父で晴見市長の白石一生(渕上泰史)と娘・天音(當真あみ)にも動きがありました。天音は、父の前でヴァイオリンを演奏します。このシーンにも『偉い、泣きそう』『努力したんだな~! 俳優さんってすごい』など、當真の演技が絶賛されました。放送終了後、公式SNSで、実際に當真が演奏していたことも発表され、當真の株は爆上がりでした」(テレビ誌ライター)
残すは俊平と響(芦田愛菜)の確執。来週の展開が楽しみだ。