西島秀俊が主演を務める日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系)の第9話が3月10日に放送され、世帯平均視聴率は10.3%を記録した。
この日は、夏目響(芦田愛菜)が父・俊平(西島秀俊)を嫌った理由が明かされた。“マエストロの娘だから厚遇されている”と同年代のヴァイオリニストたちから言われていた少女期の響は、自分の演奏にすっかり自信をなくしていた。優勝すれば父の指揮で演奏ができるとなったコンクールで会心の演奏ができた響だったが、俊平から一小節にダメ出しをされてしまう。
どんなに努力しても、天才マエストロの父には到底及ばないと愕然とする響。彼女にとって音楽は、楽しめないものとなってしまったのだ。その時の気持ちを、ようやく父に話すことができた響は、素直にヴァイオリンと向き合うことにすると伝え、ようやく父と娘は和解することができたのだった。
この展開に視聴者からは「わだかまりが解けて響がヴァイオリンをお父さんと演奏している時、とても優しい幸せな表情をしていたのがよかった」「父の何気ないひと言が限界まできて崖のはしぎりぎりをなんとか登ってきた娘を奈落に突き落としたのか。これならわかる」など、響に理解を示す人もいたが「こんな理由で、こんなこじらせを最終話前まで引っ張るのはストーリーとして酷すぎる」「こんなことで子供じみた無視をしていたんだ。がっかり」など、賛否両論の論争となった。
「親子の和解シーンに感動した人もいれば『こんな理由だったの?』と肩透かしを食らったような気持ちになった人もおり、意見が分かれました。優等生イメージの芦田が、ずっと不機嫌な役柄だったのは不評だったので、もう少し早く和解したほうがよかったかもしれません」(テレビ誌ライター)
最終回となる3月17日放送は、15分拡大。どんな“大団円”となるのか注目したい。