中島歩という名前を聞いてピンときた人はあまりいなくても、3月8日に放送された「不適切にもほどがある!」(TBS系)第7話で吉田羊演じるサカエに、同ドラマのミュージカルパートで「見た目がドンズバ(まさに自分のタイプ)」と歌われた、息子・キヨシ(坂元愛登)の担任・安森を演じている役者のことだといえばわかる人はいるだろう。もしくは3月4日から7日までNHKで放送されたドラマ「ユーミンストーリーズ 第1週 青春のリグレット」で夏帆演じる主人公の、不倫している夫を演じていた役者といえばおわかりか。
中島は日本大学芸術学部文芸学科在学中にモデルを始め、2013年4月に美輪明宏が主演・演出を務めた舞台「黒蜥蜴(くろとかげ)」でデビュー。約200人のオーディションの中から美輪に見出された、いまだに“書生”が似合う35歳の役者だ。
2014年上半期放送のNHK朝ドラ「花子とアン」では、仲間由紀恵演じる葉山蓮子の駆け落ち相手を演じ、これが連ドラ初レギュラー出演作となった。「武蔵野」などの小説や、現在も続いている女性誌「婦人画報」の創刊者である国木田独歩の玄孫で、名前も「独歩」の「歩」をとって名付けられたという。
「ネット上には『中島の名前がなかなか覚えられない』『私も見た目がドンズバなんだけど名前が凡庸ですぐ忘れてしまう』『国木田独歩くらい独創的な名前なら覚えやすいのに』といった声があがっています。また『これまでは“駆け落ちの人”と呼んでいたけど、これからは“ドンズバの人”と呼ぶことにする』と宣言するような声も少なくないようです」(女性誌記者)
世間に中島の名前をしっかりと覚えてもらえる日もそう遠くなさそうだ。