恋愛下手で自己肯定感が低い人っていますよね。どうしてそうなってしまったのでしょうか。改善する方法はあるのでしょうか。詳しくみていきましょう。
■男性より女性のほうが自己肯定感は低い!?
男性より女性のほうが自己肯定感は低いというアメリカのデータがあります。この傾向は子どもにはみられず成人特有のもの。よって、育った環境でできた感情だと考えられます。
いままでの女性は、一般的に「女の子だから」とあまり怒られずに優しい育て方をされてきました。すると、アクシデントが起きたときに心が追い付かず、「私が悪いのだ……」と自分を責めてしまいがちなのかもしれません。昨今の男女平等の教育がすすめば、女性の自己肯定感もアップしていくかもしれませんね。
■次男や次女より長男や次男に多い
第一子のほうが、第二子以降よりも自己肯定感が低いようです。子どもが2人以上いる家庭の場合、第一子は小さい頃から「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だからちゃんとしなさい」と言われて育ったことと関係があると思われます。「ちゃんとしないと……」と思う反面、ちゃんとはできない自分がいて、そのギャップから「自分はダメな人間なんだ」と自信喪失してしまうのです。
■子どもの頃に“無条件の愛”をもらえなかった
両親から“無条件の愛”をもらって育った人は、自己肯定感が高い傾向にあります。無条件の愛とは、テストでいい点数を取るなど親が感じるいいことをしたときにのみ褒めてもらえるような愛情ではなく、そこにただ存在するだけで“あなたは素晴らしい”と、抱きしめてもらえるような愛情のことです。これをもらえなかった場合、その子は自信を持てないのです。教育熱心な保護者ほど、自信のない子どもを育てがちです。
■努力に見合った成功体験をしたことがない
人は、何か好きなことがあってそれに夢中になり、「頑張ったら成功できた」という体験があれば自己肯定感は高まります。この体験を“アッハ体験”といいますが、逆にそれがなければ自分に自信は持てません。そんな子ども時代を過ごした人は、大人になってからも自信がなく臆病なので、なかなかいい人間関係を築けないのです。
このような要因から自己肯定感を持ちにくくなるのですが、これは少しずつ変えていくことができます。それは、今日からでもすぐに、小さくてもいいので成功体験を積んでいくこと。どんなことでもいいんです。「マフィンを焼いたらうまくできた」など、自分のしたいことで達成感を感じそうなことをチョイスして、ぜひチャレンジしてみてください。
自己肯定感は自分で高めていけるのです。そうすれば、恋愛上手な人にだってなることができるでしょう。
安藤房子(あんどうふさこ) 作家・恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。自己肯定感アップ術や詩作、色彩心理学を通したセラピーの他、姿勢改善や呼吸法、ストレッチやダイエット術など心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。食育インストラクターやパンシェルジュ(パンの資格)を持ち、恋に効くモテボディのためのレシピも考案。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テスト作成やメディアでMCなども。インスタ「恋に効く詩の世界」が人気。