水道局が水漏れを心配するほど、異常な金額を叩き出していたという。4月8日、報道番組「Nスタ」(TBS系)に出演した女優・藤田紀子が相撲部屋の運営に要する莫大な金額について言及している。
この日の番組では、一時閉鎖となった宮城野部屋に在籍していた力士19人が伊勢ヶ浜部屋への転籍を完了させ、同日に合流後の初稽古に臨む様子が伝えられた。
藤田は、横綱の“若貴”こと若乃花と貴乃花の兄弟を育てた母で、藤島部屋の女将としても奮闘した経験があることから、力士が41名在籍する角界随一の大所帯となった伊勢ヶ浜部屋の運営についてコメント。一般的な相撲部屋に必要なコストとして、食事代だけでも年間で「2000万円以上」はかかるとして、「毎月150万円は行きますね。食費だけで。ただ、地方場所でお野菜とかの差し入れがあったりするので、少し負担が軽くなったりはする」と語ったものだ。
ただ、「それより大変だった」のが「2カ月で60万円」にも達する「水道代」だったとか。藤田は、こう語った。
「水道局が、水漏れがすごいんじゃないかと調べにきたぐらい。調べても水漏れがなくて。先代の女将さんに電話して聞いたら、『あら、それぐらいかかるわよ』って。トイレは1日に1人が何回も行くと何トンにもなる。あとお風呂。2~3人が湯船に一緒に入るんですけど、体重があるから、入ると、ドッと溢れちゃう。だから(お湯を)出しっ放しにしてます」
どうやら、ほぼ“水漏れ”に近いような状況だったようだ。
「一方、番組キャスターのホラン千秋から、“女将として最も大変だった仕事”を聞かれると、藤田はそうした金銭面よりも、力士たちの心身のケアを挙げ、『病人が出ることがあれば、救急車代わりに車を出しますし、ホームシックの子もいる。自宅に呼んでご飯を食べさせて、慰めないといけないし』と説明。親元を離れた力士たちが多くの苦悩とともに激しい稽古に臨む様子や、藤田が女将として彼らと真摯に向き合ってきたことが伝わる内容となりました。視聴者からはSNS上に、知られざる相撲部屋の運営事情を明かした藤田に対し称賛の声が上がっていました」(テレビ誌ライター)
土俵での力士の踏ん張りは、親方のみならず、日々世話になっている女将さんへの恩返しの思いもまた、大きなモチベーションになっているのだろう。
(木村慎吾)