ウエストランドの河本太がやらかした。タクシーに乗車拒否されたと思い込み、タクシー車体を蹴ったうえに運転手と取っ組み合いのケンカ。自身も前歯3本を折って、顔もケガしてしばらく表舞台に出られなくなったのだ。所属事務所のタイタン・太田光代社長は、相方の井口浩之とのギャラの折半をやめるなどの“処分”を下し、きつく説教したという。
ウエストランドといえば、22年の「M-1グランプリ」王者。M-1王者は、初代の中川家から昨年の令和ロマンまでで19組も誕生しているが、不祥事で謹慎したのは河本だけではない。06年度王者のチュートリアル・徳井義実もしかりだ。
徳井は2019年、12年から15年までの4年間で約2000万円の所得隠しがあったことを東京国税局から指摘された。さらに、16年から18年までは収入を申告せずに約1億円の申告漏れ。重加算税等は約3400万円にのぼり、納税と修正申告は済ませたが、一定期間は芸能活動を休止した。
NON STYLEは08年の王者。井上裕介は17年12月に、タクシーの当て逃げ事故を起こした。道路交通法違反、自動車運転処罰法違反の疑いで書類送検されたが、不起訴処分に終わった。芸能活動の謹慎があけた翌年3月に謝罪記者会見を開き、涙を流しながら深々と頭を下げたが、のちに相方の石田明からさんざんネタにされた。
17年のチャンピオンは、とろサーモン。久保田かずのぶは、何と2度も逮捕されている。まだ関西を拠点にしていた若手時代、おさわりパブでアルバイトしていた。そこで路上キャッチしていたら、私服警官につかまって現行犯逮捕。24時間留置場で過ごすこととなった。
「釈放後、再び同じ店前でキャッチすると、『オレだよ、バカ野郎』と男性から言われた。まさかの同じ私服警官で、再び24時間ブタ箱へ。業界で言う“ヨンパチ”(24時間×2回=48時間)を食らい、いまでは久保田さんのテッパントークとなっています」(スポーツ新聞のエンタメ班の記者)
この歴代チャンプはすでに通常運転に戻っているが、今なお苦境に立たされているのは、09年度の覇者であるパンクブーブーの黒瀬純。年始に“文春砲”を食らった黒瀬は、ダウンタウンの松本人志やスピードワゴンの小沢一敬らとともに、今でも表舞台に出られない。
「15年11月から計9回にわたって、『福岡人志、』(福岡放送)の撮影で福岡を訪れた松本さんを、黒瀬さんらが接待。グランドハイアット福岡の1泊約20万円もするグランドエグゼクティブスイートキングで、松本さんが女性たちとオトナの関係になれるようセッティングした疑惑が晴れていません。まだ干されている状態です」(前出・エンタメ班記者)
M-1王者という金看板に泥を塗ったのは、河本だけではなかったようで…。
(北村ともこ)