SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)が、ファンクラブやチケット販売の事業部門「ファミリークラブ」を2024年夏にも分社化すると発表(4月15日)してからまもなく1カ月。当初、スマイル社は、「ファミリークラブ」を、所属タレントの移籍先となった新会社「STARTO ENTERTAINMENT」に移管することを検討したものの、スタート社が起業間もないことから経営状況を勘案し、ファンクラブを分社化したようだが、この措置の影響もあってか、今、スタート社所属タレントのファンクラブが“何でもアリ”になってきていると芸能記者が、こう指摘する。
「Sexy Zone改め『timelesz』となったメンバーの菊池風磨が、グループとは別に、個人ファンクラブを開設したことは、すでに発表済みです。ですが、嵐の櫻井翔も個人HPを解説したり、二宮和也も個人ファンクラブ開設のアンケートをとるなどしています。どうも、次から次へと個人ファンクラブを開設しようという動きが出ているようです。まさに旧ジャニーズの性加害問題を境に、タレントが、自分で自分を売り出す方向へシフトしているんです」
もっとも、「もちろんそれは当たり前の流れでしょう」とこの記者は付け加えるのだが、一方、ファンたちにとっては悩ましい問題なのだという。金銭的なことしかり、それがグループ解体へのプロローグとなりかねない、とまで心配するのだ。大学1年生のSnow Manファンが心情を吐露する。
「仮にSnow ManやWEST.といった稼ぎ頭の人気グループが、個人個人でファンクラブを作り始めたら、メンバーの見る方向性がぐちゃぐちゃになると思うんです。それは私たちファンも一緒です。グループのファンクラブはコンサートのチケットを取るためには絶対に入ってないといけないけど、かといって推しの個人ファンクラブに入るには、私たちみたいなティーンにとっては、グループ内に推しが何人もいたら、金銭的に厳しくなってきます。とはいえ、推しの『これまでと同じ活動をしていたらいくら人気があっても将来的には不安だから個人でがんばるしかない』という気持ちも汲んであげたいというのも本音。ただ、できれば、これまで通り、グループのファンクラブ内で、個人活動の発信もしてほしいのが本音ですが…」
これまでのルールがなくなり、自由になったのはいいが、ファンにとってはしばらく混乱が続きそうだ。