和田アキ子による新幹線での“プチギレ”エピソードを受け、明石家さんまが自身の挨拶に対する考え方を述べ、両者の違いが改めて浮き彫りになった。
和田は先日、自身のラジオ番組内で、同じ新幹線に乗り合わせていたにもかかわらず、挨拶せずに隣の車両へと“避難”した飯島直子ら3人の後輩タレントへの不満を爆発させた。いわく、この出来事は「何十年も前」のことだというが、一方で和田は、その3人と違い、さんまはどんなに疲れていても新幹線では明るく挨拶をしてくれると褒めちぎっていた。
そんな和田の挨拶を巡るトークを、5月11日に放送されたラジオ番組「ヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)の中で取り上げたのが当のさんま。新幹線での先輩・後輩への挨拶の慣習について「あれはね、しないと難しいねん」「オレのことを知ってはるかな? 知らないのに行くと生意気かなとか思ってしまう時もあんねんな。だから、しない人はしないでいいかってオレはそう思ってるな。もう、しゃあないねん」と状況によってはやりづらい空気の場合もあるという。
そのうえで、若手時代に新幹線で遭遇した先輩への挨拶を躊躇した結果、「のちのち、先輩に『こないだ新幹線で会った時、挨拶来なかったね』って言われて。役者さんに。『すみませんでした。ボクのことなんて知らないと思いまして』」と謝罪したことがあったと振り返る。
そうした経験から、“挨拶はしないと難しい”、すなわち、してみないと結局相手が自分を知っているかどうか判断が難しく失敗することがあるとの認識になったようだ。さんまは「それやったらもう挨拶、『おはようございます、明石家さんまです』って言うたほうがラクやと思って」と以降は必ず挨拶をするように。また、後輩が自分のもとを訪れて挨拶してくることにも「鬱陶しくない、別に」「もう慣れてきた」と話している。
「さんまは業界の関係者だけでなく、初対面の一般人相手にも自分から挨拶をすると明かしたことがあり、本人いわく、“そのほうがラク”とのことです。写真撮影や握手にも快く応じることでも知られており、国民的スターでありながら、ファンサービスは“神対応”と絶賛されてきました。また、自分自身は過去の経験から“挨拶は絶対”と決めている一方、他のタレントには挨拶することを強要しておらず、それぞれの価値観を尊重。この部分が、挨拶を半ば強制しているように見える和田との最大の差であり、さんまの好感度が高い理由でしょうね」(テレビ誌ライター)
挨拶を必ずするという理由が、和田にとっては共感できない面もあるかもしれないが、さんまはこと挨拶に関しては“他人は他人”という考え方のようだ。
(木村慎吾)