東京・西新宿のタワーマンションで5月8日、25歳の女性が刺殺された事件に関し、NEWS・小山慶一郎が被害者の立場に寄り添いつつ、「飲食店の女性と客の関係についての持論」を述べたが、これに思わぬ見方をする視聴者の声が複数見られ注目された。5月13日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)でのコメントだ。
51歳の和久井学容疑者は刃渡り10cmのナイフを2本使い、数十回にわたって女性を執拗に切りつけるなど、深い恨みをもっての犯行となったが、背景にはガールズバーなどで勤務していた被害女性への一方的な恋愛感情があったとみられる。また、和久井容疑者は、女性の店の経営を資金面で応援するため、長く愛用してきた高級車やバイクを売ってお金にし、合計1000万~2000万円ほどを渡していたとも報じられている。
「事件をめぐっては、和久井容疑者が女性との関係について『4~5年交際していて、結婚をする予定だった』と周囲に吹聴したり、『金を渡したら、そのあとは冷たくされた』と嘆いていたとの証言もあります。2人の間でどんな“口約束”を交わしていたかは今となってはわかりませんが、和久井容疑者が夜の店で働く被害女性に4年ほど前から相当入れ込んでいたのは事実。2022年3月には当時女性が勤務していた店から出禁の扱いに。その後は女性の自宅周辺で待ち伏せするなどして、その年の5月に1度逮捕されています」(テレビ誌ライター)
和久田容疑者側の言い分通りなら、大切な愛車を売却してまで“貢いだ”ようにも見え、その背景に被害女性の巧みな営業トークもあったのではないか―そんな見方をして、和久田容疑者に同情するような声もネット上には見られている。
この事件の報道で見えてきたこうした“経緯”に、番組で小山は「イヤな話ですね」と切り出し、容疑者の行動をこう一蹴した。
「だって、勝手じゃないですか。お金を使おうが、車やバイクを売ってお金を使おうが、あなたが自分でやったことだから。それを自分が被害者のように振る舞うのは違うと思うし」
さらに、「そういったお店に行ってるってことはサービスを受けているわけだから、それ以上のことをどんどん求めていくってことは、ボクとしては、お客さんとしての立場を一個、飛び越えたんじゃないかなと思いますけどね」とも述べていた。
「確かに小山の言っていることはまったくその通り。ですが彼はアイドルであり、ファンという『お客さん』にお金を使ってもらっているとも言える立場です。そのことで違和感を覚えた視聴者も一定程度いたんです。つまり、アイドルにファンがお金を使って“推し活”をする関係も、夜の飲食店の女性にお金をつぎ込み客がのめり込む関係も“疑似恋愛”という共通点があるように見えるということのようです。ネット上には、『貢がせる側の発想』『ホストもホステスもアイドルも同じジャンル』などの声が上がりました」(テレビ誌ライター)
まさか、こんなふうに言われるとは、小山にとってはますます「イヤな話」になってしまったかもしれない。
(木村慎吾)