芸能生活51年目を迎えた俳優・歌手の中村雅俊が、お笑いタレント・関根勤のYouTubeチャンネル「関根勤チャンネル」で「ある意味怖かった芸能人ベスト3」を発表。3位に挙げたのは、6月13日に、第8話となる木村拓哉主演ドラマ「Believe-君にかける橋-」(テレビ朝日系)で、帝和建設社長・磯田典孝を演じている個性派ベテラン俳優の小日向文世だった。
小日向は、無名時代に中村の付き人を務めたこともある俳優だったのだが、「ある意味怖い」のはどんなところだったのか。確かに「Believe」でも、最初はイイ人のように見えて、しだいにその裏側も見えてくる磯田社長を好演しているが、さる5月21日付の同動画の中で、まず中村は「(小日向が)怖いのは、(無名時代に)生活が大変だったんで、(アルバイトは)変なところでばっかり働いてるんですよ」としたうえで、当時六本木にあったゲイバーで、「ずっとボーイで働いてて、嬉々としてやってるんですよ。例の高音で『いらっしゃいませ~』って」と話した。
何でも、中村も頼まれて2、3度その店に足を運んだそうだが、それからしばらくして小日向のバイト先が変わることに。
「女性が男装してやる…女装する人から、今度は男装する人の店で働いてるんですよ。アイツ、変な趣味があるのかなって思いながら…」(中村)
いい人から悪い人までさまざまな役をこなす小日向の原点についてはこう分析してみせた。
「あそこらへんから出発してるのかな、みたいな。あと、アイツの中にそういうものを好む何かがあって、それが今の芝居に役立ってるんじゃないかと思ったりする節もある…」
そんな小日向の名前が一気に世間に知れ渡ったのは、フジテレビ系で2001年1月期に放送された木村拓哉主演のドラマ「HERO」で、検察事務官の1人を演じてから。小日向は、47歳だった。
小日向の代表作の1つともされる「コンフィデンスマンJP」は、フジ系のドラマから映画化に発展。小日向は「リチャード」と呼ばれ、「ダー子」こと主演の長澤まさみ、「ボクちゃん」こと東出昌大と詐欺チームを結成し、悪徳企業のドンやマフィアのボスなどからお金をだまし取っている。ターゲットごとに変化する正体不明な役どころも、小日向にピッタリといったところか。
ちなみに、中村が挙げた2位は、森繁久彌、伴淳三郎ら大物先輩俳優、1位は故・松田優作だった。
(所ひで/YouTubeライター)